「パソコン決裁 Cloud」は、2015年から提供されている、出先でも簡単に電子印鑑の捺印を行うことが可能なクラウドベースのサービス。
今回のリニューアルでは、さらに機能を拡張し、クラウドストレージサービス「Box」内の電子文書ファイルだけでなく、ローカルコンピュータからのファイルへも捺印を行えるようにした。
申請者があらかじめ指定した回覧先へ対象となる文書を送付、承認者は手持ちのスマートフォンやタブレット端末に届いた依頼メールからアクセスし、いつでもどこでも、申請書や届出書、確認書、決裁文書などの内容を閲覧・確認して捺印することができる。
まず提供が開始される無償版は、いつでもどこでも決裁できる利便性を重視し、ツールとして活用した新たなワークスタイルを実際に体験してもらうことを目的としたシンプルな仕様となっており、登録可能な文書ファイル形式はPDFファイルのみ。利用できる印面も姓のみ・1書体の氏名印に限られる。
登録できる印鑑数は1個で、送信回数は1日あたり3回まで、添付ファイルの容量は1MBを上限とし、ファイル保存容量は1ユーザーあたり10MBとなる。
端末へのインストールなどは不要で、すぐに利用を開始でき、クラウドベースのサービスであるため、いつでも最新バージョンを使用することができる。申請者は申請ルートを指定して回覧させられ、決裁をスムーズに進めることが可能だ。
なおシヤチハタでは、登録可能なファイル形式をWordやExcelにも拡充し、日付印やその他オーダーメイド印にも対応、印鑑登録も契約上限数まで可能として、送信回数の制限も撤廃するなどした有償版も提供していくことを予定している。
有償版は充実した機能を搭載する上位版として位置づけ、印章選択機能やユーザー管理機能も利用できるようにするという。ほかに、添付ファイル容量やファイル保存容量の上限もアップするとされている。
(画像はプレスリリースより)