これまで欧州向けのASX(アクティブ・スポーツXの略)はRVRをベースにしていたが、今回からルノー・日産・三菱自動車のアライアンスを活用してルノーから「キャプチャー」のOEM供給を受けることになった。
【画像】グリルが三菱! 新型ASX
外観は基本的にはキャプチャーそのものだが、フロントグリルとリヤのエンブレム類で差別化されている。ルノーの菱形エンブレムの造形に合わせたボンネットフード先端の切り欠きは、そっくりそのまま三菱のスリーダイヤモンドに適合させている。インテリアの変更点はステアリングが専用となるのがメインのようだ。
ラインアップは以下の4つのパワートレーンを用意。
・【プラグインハイブリッド車】
1.6Lガソリンエンジン+駆動用と発電用の2つのモーター+ドッグクラッチマルチモードAT+10.5kWhの駆動用バッテリー
・【ハイブリッド車】
1.6Lガソリンエンジン+駆動用と発電用の2つのモーター+ドッグクラッチマルチモードAT+1.3kWhの駆動用バッテリー
・【マイルドハイブリッド車】
1.3L直噴ガソリンエンジン+モーター+6速MT もしくは 7速DCT
・【純ガソリン車】
1.0Lガソリンターボエンジン+6速MT
ベースとなるキャプチャーの先進安全装備は、もともと日産主導で開発。レーダークルーズコントロールシステム(ACC)と車線維持支援機能を組み合わせた高速道路同一車線運転支援機能はASX では「マイパイロット」の名称で展開される。
新型ASXはスペインにあるルノーのバリャドリード工場で生産され、2023年3月から三菱の販売ネットワークを通じて欧州の一部市場で販売がスタートするという。
欧州では新型に移行したが、気になるのは国内のRVR(1.8Lガソリンエンジン搭載)の行方である。2010年2月発売ということで今年で発売から12年が経過。ACCの設定はなく、ステアリング支援もないなど、先進安全装備では見劣り感があるが、国内ではどのような形で進化していくのか注目である。
〈文=ドライバーWeb編集部〉