【画像】新型トライトンのラリーカー
■AXCR2023 四輪部門 総合成績
1位 青木拓磨(トヨタ・フォーチュナー)11時間46分22秒
2位 トゥバグス・モレンシャディ(トヨタ・フォーチュナー)11時間50分50秒
3位 チャヤポン・ヨーター(三菱・トライトン)12時間00分40秒
4位 ラズ・ハイマン(シーガル・シーガル)13時間10分40秒
5位 ピティポン・プロンチュティクン(トヨタ・ハイラックスレボ)13時間30分59秒
6位 マナ・ポーンシリチャー(トヨタ・ハイラックス)13時間33分25秒
~
8位 田口勝彦(三菱・トライトン)13時間49分31秒
32位 リファット・サンガー(三菱・トライトン)30時間22分29
AXCRで連覇を狙う101号車チャヤポン・ヨーター選手は、2日目のSS2で2位タイムを記録して新型トライトンのパフォーマンスをアピール。安定したレース運びによって地元タイでの前半戦を総合4位で折り返すと、後半戦初日のSS4では3位タイムと気を吐き総合3位に浮上。その後も堅実な走りを続け、新型トライトンを表彰台に導いた。
今回、AXCR初参戦となった112号車の田口勝彦選手は、初のクロスカントリーラリー挑戦ながらも持ち前の性格なハンドリングとスピードを生かし、初日SS1ではトップタイムを記録。しかし、トラブルに見舞われたライバルに前を塞がれペースを上げられなかったり、複雑に枝分かれするジャングルの道に悩まされたりと苦戦。総合8位でAXCRへの初挑戦を終えた。
106号車のリファット・サンガー選手は、初日SS1で丈の高い雑草でフロントグリルが覆われたことによる冷却系トラブルで大幅にタイムロスし、8時間のペナルティを受けて大きく後退したため、以降はチームメイトの2台をサポートする役割を担って走行。前走車が多く上位フィニッシュが困難な後方からのスタートが続くなか、SS5ではトップタイムを記録するなど好走するも、総合32位となった。
チーム三菱ラリーアート総監督の増岡 浩氏は下記のようにコメントしている。
「雨季に関わらず雨がほとんど降らない夏の強烈な暑さに加え、近年稀にみる悪路が続く中をハイスピードで駆け抜ける過酷なコース設定でした。チーム三菱ラリーアートはフルモデルチェンジによって全方位で進化を果たした新型『トライトン』で参戦。発表したばかりの新型車であり短期間でラリーカーを製作しましたが、随所でそのパフォーマンスを発揮することができ、総合3位となりました。
今回、AXCRに参戦した新型トライトンは、日本にも久しぶりに投入される。2024年初頭の発売が楽しみだ。
〈文=ドライバーWeb編集部〉