すると第一声に「現代の人がいう湯あたりは『湯疲れ』のことだよ」と、なんとも意外な返答。では「湯あたり」と「湯疲れ」はどう違うの? と思いますよね。
そこで、さらに疑問をぶつけてみると
「『湯あたり』とは温泉の成分にあたり、中毒をおこす浴用反応のことをいい、湯治の習慣があったころによく見られました。一般的には食欲不振、下痢、発熱、嘔吐、湿疹などが主な症状です。ときには、完治したはずの古傷が疼くなんてこともあるんですよ」
そんなことを聞いてしまったら、なんだか温泉に入るのが恐ろしくなってしまいますが、そこはご安心を。なぜならこれは、1カ月間の湯治で毎日3回以上の入浴を続けた湯治客に現れた症状だから。つまり、私たちの1泊や2泊の温泉旅行とはレベルが違うんです。
そんな「湯あたり」はいったいどうして起こるのか。一説には酸性泉、硫黄泉、放射能泉などの刺激が強い泉質で起こりやすいことから、温泉水が刺激となり自律神経系、ホルモン分泌系、免疫系が防衛反応を起こすためと考えられていますが、真実はいまだ解明はされていないんだそう。