先日、不案内の土地でタクシーに乗ったとき、運転手さんに行き先の住所を伝えて地図を渡すと、こんなことを言われた。
「あのねえ……。こんな地図じゃ、全然わかんないよ。場所言ったらタクシーはどこでも連れてってくれると思いこんでるお客さん、いるんだよねえ、まったく……(ため息)」

確かに、そこは住宅地で目印がほとんどない。
いくつか見た地図はどれもわかりにくく、私自身、初めての土地だったうえ、ひどい方向オンチなだけに、「タクシーの運転手さんなら……」とすがる気持ちで乗車したのだが、いきなりの説教モードに、少々驚いた。

わずかに目印らしき近くの公園の名を伝えてみると、「あのねえ……公園なんていくつあると思ってんの……(ため息)? ときどきさあ、フツウの民家の名前でもわかると思ってるお客さんとかいるけど、まったくタクシーをなんだと思ってんだろうね」
と。
ちなみに、「こんな近距離、フツウ乗らないから、近場はわかんない」とも言われた。

実際、わかりにくい地図だし、近距離で申し訳ないとは思ったのだが、さらに説教は続く。
「カーナビなんて細かいところは全然わかんないし、逆に『こっちのほうが近道だった』とか、『勝手に高速乗った』とかクレームつけるお客が多いから、うちはあえてつけないんですよ」
こちらは行き先の地図を渡し、住所を伝えているのに、地図も調べてもらえない。

結局、自力で行くことに決め、途中でおろしてもらったのだが、ここでふと疑問。