ゴミ収集車って、車の後ろがパカッと開いて、ゴミ袋をつぶしながら中に入れてしまう、あれですよね。確かになんかかっこいいけど、あれならタンクローリーの方がかっこいいのでは? そんな風に疑問に思っていると、男の子のお母さんが一言、「いや、アメリカのゴミ収集車は、すごいんですよ」。えっ、何がすごいんですか? ということで、調べてみたら、ほんとにすごかった。
アメリカのゴミ収集車のすごさ、それは、「ロボットアーム」が付いていることだ。
このトラック、通称「アームロール型」というらしいのだが、何がすぐれているかというと、人手がいらないこと。ふつうのゴミ収集車だと、運転手さんの他にゴミ袋をコンテナの中に投げ入れる作業員さんが1、2名ほど必要になるが、アームロール型だと運転手さん1人だけですんでしまう。
反対に、アームロール型の欠点は、ゴミ箱やその置き方に決まりが必要なこと。アームでの収集作業のためには専用のゴミ箱が必要で、しかも指定された向きに置かれていなければならない。そうしないと、アームがうまくゴミ箱をつかむことができないからだ。知り合い夫婦いわく、ルールを守らないと、ゴミは容赦なく置き去りにされることも日常茶飯事だとか。
ちなみに、アメリカにも日本と同じ形式のゴミ収集車もあり、どのような形式の車を導入しているかは州によって異なる。知り合い夫婦はロサンゼルス在住なので、カリフォルニア州ではアームロール型が一般的のようだ。
(珍満軒/studio woofoo)