どんな物でも“新品”というのが気持ちいい。例えば新品のノート。
思わず、自分の中で最高に丁寧な字を書いてしまいそう。
そして、新品の消しゴム。もう、絶対人に貸したくない。新品の消しゴムだけが持つ、とっておきの“カド”の部分。これをアカの他人に使われてたまるか。極力、心がけるのだ、“カド”の部分をなくさないような使い方を。
それが消しゴムに対する愛情。
どちらにしろ、“カド”なんて使っていくうちになくなってしまうのだが……。

だが、何回使っても、あの“カド”の感触を味わえるという、気持ちのいい消しゴムが発売された。その名も『カドケシスティック』。
画像を見ていただけるとおわかりになると思うが、キューブ状の消しゴムが重ねてあるので、何度繰り返し使っても“カド”がなくならないというミラクルな消しゴムだ。

これは、快感で中毒になってしまいそう。
早速、発売元であるコクヨS&T株式会社に、商品についてお伺いしてみた。
まず、この商品の開発のキッカケは?
「顧客起点のモノづくりを活性化することを目的に開催した第1回『コクヨデザインアワード』受賞作品であり、消しゴムを使う人が感じている不満をユニークな新形状で緩和しようとする点が評価され、製品化されました」
どうやら消費者からの提案により商品化された消しゴムのよう。なるほど、我々の心地よいツボを突いてきてくれる!

今回はホルダータイプでの発売となるが、2003年5月にも通常のカドケシを発売しており、その際の反響も上々。「角の使用感をずっと味わえるのが良い」、「機能的な形だし、かわいらしい」という声が届けられた。当時、「消しゴムは四角いもの」という世間の認識だったが、カドケシの革新的な形状が話題になったのだ。

その他の反響としては「効率よく文字を消せる」というものも。
消しゴムのカドの部分を使う利点には、“気持ちよさ”以外にも“実用性”が挙げられる。細かい部分や小さい文字を消すのに、カドの部分は適しているのだ。そういった点への反響も多い。

また、文具マニアの中では使わずコレクションしている人や、四角い消しゴムを削って自作のカドケシを作る人もいるとのこと。
その上、今回はホルダータイプでの発売。ストラップ付きの商品になるのでキーホルダーとしての使用も可能。
消しゴムひとつで、この楽しさ! 夢のようである。

メーカーからの『カドケシスティック』オススメポイントは、「極細タイプなので、ひとつひとつのキューブが小さく、細かい部分を心地よく消せます」、「本体を回転させて消しゴムを出し入れする繰り出し式のホルダータイプなので持ちやすさ、使いやすさが向上しています」、「消しゴムは詰め替えタイプなので本体を繰り返し使用でき経済的です」の3つ。心地よさと、利便性、経済面という“かゆいところまで手が届く”と言わんばかりの逸品なのだ。

今回のホルダータイプ開発は、他社から発売されたホルダータイプの消しゴムの大ヒットが影響しているとのこと。コクヨでは、それを超えるスペックとして「消しやすさ」と「かわいらしさ」を訴求し、カドケシのホルダータイプの発売となったという。

ちなみにこのカドケシシリーズ、販売個数は2003年5月から2008年7月までで1000万個を突破する大ヒットを記録。

それを受けての今回のホルダータイプは3月19日よりの発売。種類は、詰め替え用消しゴムが「ホワイト・ホワイト」、「ブルー・ホワイト」、「ピンク・ホワイト」、「ライトグリーン・ホワイト」の4種類となっている。

価格は「カドケシスティック(本体+消しゴム)」が210円(税込)で、「詰め替え用消しゴム(2本入り)」が157円(税込)。

「最近はパソコンばかりで、字を書く機会がない」なんて声があるが、そんな事はない。まだまだ文房具、使うだろう! 
また、ハイセンスな文房具を使うと、実に気持ちいいのだ。実用性と心地よさを兼ね備えた、この『カドケシスティック』。
興味のある方は是非!!
(寺西ジャジューカ)