みなさん趣味にどのくらいお金を使いますか? 不況といえども、趣味に費やすお金は惜しまないという人も……。私はワインに興味をもち始めて3年、そろそろ資格でも取ってみようかと目論んでいるのだが、ワインを嗜むって結構お金が必要だな~と痛感している。


日本ソムリエ協会のデータによると、一般の方でも“ワインエキスパート”などのソムリエ呼称資格認定試験を受験、取得する方も年々増えているよう。それに伴ってワインスクール利用者も多くなっているとか。受講料も決して安いとはいえないものの、その魅力は何なのか?

都内でスクールを開講する、田崎真也ワインサロンに伺った。
「不景気だからこそみなさん知識を身につけたいのかもしれません。私自身ワインに興味を持ったのが学生の頃で、はっきり言ってお金もあまりなかったんです。でもワインが飲みたい! 3000円をワインに使えるのであれば、同じ3000円でもできるだけ美味しいワインが飲みたい、と思って勉強しました。
“知識”があると安いワインでも充分に楽しめるようになります」と担当者さん。

知識があるかないかで“満足度”がまったく違うのだそう。ワインを味わう温度やマリアージュなどの知識があればあるほど、愉しみ方は変わってくると言っていた。多少の受講料がかかっても、低コストでもワインを味わえるようになり、“幸福感”を感じられるのであれば、合理的なお金の使い道なのかもしれない。

確かにコストは大きいと思うが、単純に計算すると1コマ6300円程度。こちらのサロンでは1コマで6種類のワインが飲める。
通常バーでワインを飲もうってなると、高いと1000~1500円ほどしたりするところもあるのではないか? そう考えると、資料もつき、話もできて、友達もできて……充分満足度が得られると思うと安いくらいかもしれない。

資格をとるという目標があっても、それは仕事のためプライベートのためと理由はさまざまだ。どちらにしても、楽しみながら学ぶことで身につくものは大きい。

「今はワインに関する本もたくさんあって、インターネットでも情報が入ってきます。資格を取る方には充分なほど情報で溢れています。しかし、そこでは得られないものがあるからこそ、ここに足を運んでくださる方がいると思っています。
ワインを味わいながら、趣味を共有できて、出会いの場にもなりますしね」

趣味・嗜好としてワインも定着してきている中で、ある程度の知識もついてきたところで次はそれを形に残したいという思いから、“資格を取ろう”と考える人もいるようだ。単純に資格が目的の人に加え、前述のような人もいることで資格保持者も増えているのかもしれない。

ちなみに、ここのワインサロンは教室内の大きな窓から緑が見渡せてとっても気持ちいい。
「ワインスクールではなくワインサロンと言っているのは“くつろぎ、楽しみながら学べる”というコンセプトからなんです。ワインのおいしさは7~8割は雰囲気で決まるといって良いくらいです」

資格のためにただ勉強するなんてつまらない。ワインサロンで雰囲気を楽しみながら、趣味を共有できる仲間たちと過ごしながら、学んでみませんか?
(楓 リリー)