自然災害が続くこの夏の日本列島。西日本での大雨に続いて、静岡での地震。
こんな時に心配なのが、ガス、水道、電気といったライフラインだ。2年前に新潟で大地震の被害に遭った友人らによると、電気や水道の復旧はわりと早かった。でもガスがなかなか元には戻らず、隣の市の日帰り温泉まで車で通ったのだとか。ガス管に水が入ってしまったのが原因だという。

さて、水は出るけどガスは止まったまま。こんな時でも風呂には入りたいものだが、筆者は水風呂が大嫌い。
何とかカセットコンロで風呂が沸かせないものか、試してみることにした。とは言えもちろん、湯船の下にカセットコンロを置くわけじゃない。

まずは湯船に普通に水を張る。でも水の量はいつもの半分ぐらいにしておいて、カセットコンロで水道水を別に沸かし、湯船に熱湯を次々と注いでゆくのだ。実験の日の朝、ユニットバスに3分の1ほど張っておいた水は、夏ということもあって夜には28.7℃になっていた。

新品のガスボンベをコンロにセットして、午後10時にスタート。
鍋いっぱいに湯を沸かす。沸騰したら湯船に熱湯を注ぎ、また次を沸かす。そんなことを5回繰り返したところで温度を測ってみる。31.7℃。まだぬるいね。10回目には36.0℃になり、お湯の量もだいぶ増えてきた。
あと一息。しかし、13回目の途中で、なんとガスが終わってしまった。

この時点でお湯の温度は38.1℃。夏ならこのぐらいでいいだろう。お湯の量はおよそ105リットルと、チョット少なめ。長い髪を洗うのには足りないが、大人ひとりがサッパリするだけならまあ十分かも。
よし、入ろう。時計を見ると既に11時半。お風呂を沸かすだけで1時間半もかかったわけで、これを毎日続けるのはちょっと辛い。都市ガスのありがたさが身にしみた。

そんなわけで今回の実験は無事終了。カセットコンロでも何とか風呂は沸かせる。
ところで、そもそも何でこんな実験を始めたのかと言うと、最近引越をした筆者、引越1週間前に先走ってうっかりガスを止めてしまったのだ。災害でもないのに風呂に入れなくて、本当に困っていたのです。
(R&S)