自転車を買うとき、500円などを払って行う防犯登録。
1994年6月20日に義務化されたこの制度は、自転車が盗まれるのを防ぐことや、放置された盗難自転車を持ち主に返すために生まれた。


今、防犯登録を行っている自転車は、全体の約8割。その効果については、警察の発表がないからわからないけど、防犯登録をしていたことで、盗まれた自転車が戻ってきた人も少なくない。また自転車盗が多い中高生への、犯罪抑止効果もあるとされる。

ところで、この防犯登録には有効期限があることが多い。普段気にしてないかもしれないけど、地域によって5~10年。最近は期限をなくしたり、長くしている地域も増えているけど、期限を設定している都道府県は多い。

ん!?  ってことは、期限が切れたら、失くした自転車は探してもらえなくなっちゃうんだろうか? 防犯登録を推進している、日本自転車軽自動車商協同組合連合会という、長い名前の組織に話を伺った。

「期限が切れてデータが抹消されれば、確かに探せなくなってしまいます。ただ実を申しますと、期限を過ぎてもデータを残している場合もあるため、そうとは限らない場合もございます」

都道府県によって、データは自動的に抹消されたり、署長が12月末日に廃棄するなど対応はさまざま。ただ最近は、ひったくりなど犯罪に盗難自転車が使われるケースもあることから、実際には年数を過ぎても、データを保管している場合もあるという。とはいえそれは例外。基本的に、期限が切れたら探せなくなるって考えた方がいい。


じゃ期限が切れたら、再登録した方がいいの? というかこれも義務?
「法律の解釈にもよりますが、確かに義務にはなっています。そのため、販売店で再度登録していただけるよう広報活動はしているのですが……個別に通知するわけではないため、所有者の方に任せているのが現状です」

だったら有効期限なんかない方がいいのに! って思うけど、増え続けるデータの管理や、登録されたまま自転車が廃棄されることなどを考えると、なかなか期限をなくすことは難しいらしい。いろんなシステムの整備が必要になりそうだ。

ちなみに自転車が使われた重大事件が起こると、防犯登録の番号で、犯人の足取りを追っていくことがある。例えば1995年の警察庁長官狙撃事件では、自転車で逃げたという目撃証言から、登録番号を使って地道に調べていくローラー作戦が展開された。
また、放置自転車のリサイクルにも登録番号は活用されている。
持ち主に連絡しても引き取らない場合は、登録を抹消したうえで、部品のリサイクルや、外国への輸出などが行われる。

社会のためにも、有効期限が切れたら本来は再登録が必要な防犯登録。
わざわざ店へ行かなきゃなんないし、またお金がかかるし、シールを見ても期限がわからないし……などの不便さが解消されれば、利用者の再登録はもっと進むのかもしれない。
(イチカワ)