冬になるとあぶらがのって魚が美味しくなりますよね。どうせ食べるなら生きのいいピチピチした魚が食べたい~、そうだ釣りに行くっていうのはどうだろう? とか思っていたら、なんと沖縄県の宮古島では、海岸で生きた魚が拾えるのだとか。


魚が拾えるって……? 謎がいっぱいのまま宮古島出身の知人に聞いてみると、「あるね~。魚が落ちているので石みたいに拾えるよ。でも冬だけしか魚は落ちてないよ」って、そんなにフツーのことなんですか?! その知人はなんで落ちているかは知らないというので、宮古島の観光協会に詳しくきいてみました。

問い合わせてみたら、「魚が落ちているのは、海の水温が低くなるからです。魚は寒くて気絶するんですよ」と観光協会の女性。
気絶するほど寒いって! 南の島でそんなに寒くなることなんてあるの? と思ったら、気温13度を下回るくらいになったときだけだそう。なんだ東京の12月の気温じゃないですか。どうやら沖縄地方ではそんなに寒くなることがないため、魚が寒さになれていないのだそう。

早朝の寒いうちに行けば、まだ魚が寒さで気絶したまま、海岸に無数に打ち上げられているのが見られるそう。もちろん生きているので新鮮だから、拾って食べることもできちゃうんですねぇ~。う~ん、うらやましい。
魚が気絶するくらい寒くなるのは、一年でも数回あるかないかの確率。
拾えるのは小さめのアイゴ、ベラの仲間の魚で、朝一に駆けつければバケツがいっぱいになるほどの大量のことも。刺身、煮付け、唐揚げなど御飯のおかずになるので、寒い夜は次の日が楽しみなのだとか。ほかにも冬の季節は、珊瑚礁の岩場では、「アーサ汁」で有名な緑色の海藻が収穫できるんだとか。この日ばかりは、夕食のメニューはすぐに決まりますね!!
(カシハラ@姐御)
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