「少子化が叫ばれる少し前、2006年4月に選考委員と共に、カップルがプロポーズできるロマンチックな場所を探し始めました」(NPO法人地域活性化支援センター 鈴木さん)
現在、全国に89カ所ある「恋人の聖地」。同法人が選ぶ「恋人の聖地」が、今、高速道路のサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)に増えているのをご存知だろうか。


「ある選考委員が『SA、PAってトイレ休憩の場所じゃないの?』と言ったんですが、元々、SA、PAには、夕日がきれいだとか、夜景が美しいとか、そういうスポットがあったんです。道路公団の民営化が進んで、SA、PAがファミリーやカップルが訪れる、目的地としてのスポットに変わってきました。高速道路の1,000円効果もあります」(同)

現在、NEXCO中日本管内をぐるっと囲むように、恋人の聖地が4カ所ある。静岡県の浜名湖SA、福井県の杉津(すいづ)PA、富山県の有磯海(ありそうみ)SA、長野県の諏訪湖SA。いずれも夕日、夜景、海、湖、といったキーワードで彩られる、ロマンチックな場所ばかりだ。

「全国に点在する聖地は『道』で繋がっています。
聖地それぞれが単独で少子化対策に取り組むのではなく、連携を深めようという意味があります。カップルの方にはぜひ聖地でプロポーズして欲しいですね。実際、どこでプロポーズしようかと、聖地を回る人も増えています。『いくつ回ったらプロポーズしてくれるのか』と思っている女性もいるようですよ(笑)」(同)

さて、筆者が個人的なオススメな「聖地」は諏訪湖SA。運がよければ冬、先日のコネタで紹介した、湖を女神の元へ渡る男神の足跡「御神渡(おみわたり)」を目にすることができる。SA上り線には、この御神渡をモチーフにしたモニュメントがあって、カップルで風変わりなおみくじが楽しめる。
そしてこのSA、ナント温泉まであるのだ。入湯税の関係で上り線と下り線で入浴料金が違う、なんてトリビアも話題づくりに覚えておいて損はない。レストランも要チェック。チーズフォンデュなどカップル向けメニューも用意されている(要予約)。

諏訪湖SAでは2月1日から3月14日まで、バレンタイン&ホワイトデーキャンペーンを開催中。上り線・下り線の両方を訪れ、おサイフケータイかプレミアム・ドライバーズ・カードで専用端末にタッチすると、リゾートホテルのペア宿泊券などが当たる。
2月14日(日)には、カップルで参加できる楽しいイベントも開催予定。

高速道路で旅の折には、「恋人の聖地」にもぜひお立ち寄りを。
(R&S)