ところで日本よりも一足先に、サンリオ公認のキティちゃんカフェが、台湾と韓国にすでにオープンしているのをご存知だろうか。
お土産屋ではついついご当地キティを探してしまう筆者も、噂を聞いてさっそく韓国のキティちゃんカフェを訪れてみた。昨年12月、ソウルでも特にカフェの多い弘大(ホンデ)エリアに登場した、「ハローキティカフェ」3号店である。
なんでもこちらの店舗は、毎日250人以上のお客を集め、週末には行列ができるほどの人気だとか。日本をはじめ、香港や台湾からも、毎日のようにファンが訪れているという。
一目でそれとわかるインパクト大の建物の中に入ると、まさにキティちゃんワールド。ピンクを基調とした店内には、ソファ、テーブル、食器をはじめとしてトイレの鏡にいたるまで、ありとあらゆるアイテムにキティちゃんの顔やシルエットがデザインされている。
「空気清浄機や掃除機もハローキティブランドなんですよ」とお店の方。ここまでくると、キティちゃんによるちょっとした小宇宙である。マニアならずとも興奮してしまうはずだ。
カプチーノやケーキにも、キティちゃんの顔がデザインされており、食べるのがもったいないほど(いや、もちろんおいしくいただきました)。
なお、海外ではセレブも好むハローキティブランドということで、ちょっとお高い値段を想像していたのだが、コーヒーが3000ウォン(約230円)からと、周辺のカフェに比べてもお手ごろなことに好印象を受けた。担当の方によると、主なターゲットは10代から30代の女性なのだが、学生にも楽しんでもらえるよう、セルフサービスを導入しお求めやすい価格としたとか。
さらに店内には無線LANも行き渡っているということで、男性である私も、ガーリッシュな雰囲気に躊躇せずどんどん利用したいと思ってしまった。実際には男性のお客はあまり多くないそうだが……もったいない。
ところでコネタ記者として気にかかるのが、1号店と2号店の存在である。
メディアによく紹介されるのは、3号店である弘大店。しかし同社のホームページを見ると、ソウル駅から地下鉄で1時間の仁川(インチョン)市、1時間30分の龍仁(ヨンイン)市という不思議な場所にも店舗があるという。観光客はもちろん、ソウルに住む若者にとってもちょっと行きづらいマニアックなここ 、一体どんなお店なんですか?
「仁川店は昨年7月に生まれた、ショッピングセンター内にある14坪のオープン型店舗。龍仁店は9月に生まれた、郊外のベッドタウンに位置する20坪の小型店舗です。今後の事業展開のための準備として、様々な立地やコンセプトでオープンさせたんです」
ソウル市内からなら小旅行になることは覚悟の上で、客層もコンセプトも異なるこれらの店舗、キティちゃんマニアならぜひコンプリートしたいところだ。
なお現在、弘大店(40坪)の倍以上の規模をもつ新村(シンチョン)店を、4号店としてオープンする計画があるそう。
最後に気になる限定グッズであるが、現在は、お店で使われているマグカップと、お店のロゴが入ったキーホルダーだけを販売しているとのこと。しかし今後はカフェ限定グッズも増えていく予定だそう。これはぜひとも、「仁川店限定」「龍仁店限定」グッズも作ってほしいところだ。
韓国ならではの展開を見せそうなハローキティカフェ。今後も要チェックです。
(清水2000)