最近、都会を捨ててスピリチュアルスポットに移住する女子が増えているという。

ここは九州の某所。

なだらかな山なみが続く一帯に日本有数のパワースポットがあります。最近のパワースポットブームで、毎日のようにたくさんの人が訪れるようになったこの土地に住み着いた女子Nさんに出会いました。現地の食堂で住み込みで仕事を始めたNさんにどういういきさつでここで働きはじめたのかを聞いてみちゃいました。

Nさんいわく、「人づてにここの土地に行けば仕事があると言われて来てみたんです。とにかくバックパッカー程度の荷物を持って、ここの村役場を直接たずねて、仕事はないか? と聞いたところ、村役場の方があちこち探してくれて、その日のうちに食堂のおじさんに会って住み込むことになりました」
えーっと、なんだか急展開な気がするんですが……。都会では考えられないくらい村の人はとても親切なので、この土地ではこれが普通なのだそうです。


彼女に住んでみてどこが良いのかを聞いたところ、「自然が荒らされていなくてすごくよいところで……。住み込みなので食費も住居費もかからないから、別に給料がいくらとかは関係なかった」んだとか。
携帯の電波も途切れがちなほどの山奥なので、都会に出るのもかなり難儀です。遊ぶ施設があるわけでもないので他に使うことがなく、振り込まれる給料は少ないですが貯金もできるので不満はないそうです。「ここの人たちは、本当に良い人ばかりで外を下界と呼ぶほど。宣伝しなくてもお客さんが来るので、みんなのんびりして気を使わなくてもいいし、すごく楽にすごせるんです」とNさん。

なんでも、人の足を引っ張ったり、嫌がらせをされたりする都会生活に疲れた若者が癒しを求めてくる人も多く、一度ここの暮らしに慣れるとなかなか離れられくなる人も多いと聞きました。

彼女は別にスピリチュアル好きではないですが、もちろんこの場所の磁場を知って移り住んでくる人をよく見かけるとか。でも逆にそういうスピリチュアルを追求しようとする人を村人は遠巻きに見ているので、かえって警戒されてしまうんだそうです。「一過性のブームだと、意外と村民は冷静に見ていますから」とNさん。

ちなみに、帰り際に道行く人にバス停の場所をきいたところ、「そのへんに走っている車を捕まえて、乗せてもらえば良い」と言われてしまいました。
なんかスピスポットというよりは、のどか。
昔の日本にあった良さが残っている町なのですね。なんか、離れられない理由がわかる気がしましたよ~。
(カシハラ@姐御)