私自身も主婦なのだが、夕食づくりは悩みの種。最近はブログやtwitterに料理の写真をアップする友人も多く、その出来映えに驚かされることもしばしば。
先日、フジッコ株式会社がおもしろいデータを発表した。既婚男女を対象に実施した「夕食」に関するインターネット調査の結果だ。
それによると、主婦にとって理想の夕食の品数は「3品」という答えが最多。だが、実際に作っているのは平均2.5品にとどまっている。理由は「時間がない」「ストックがない」「レパートリーがない」など。夕食作りにかける時間は平均 51.25分だという。
興味深いのは、品数に対する夫の反応だ。なんと、夕食において「品数が愛情や気遣いに関係する」と回答した夫は71.8%にのぼり、主婦の回答(61.4%)を上回る結果に。さらに、夫は夕食の品数が多いと「気分がいい」(56.8%)「愛されている、気にかけてくれている」(21.8%)などと感じていることも判明。夕食の品数が愛情のバロメーター……というのはさすがに言いすぎだろうが、家庭円満には一役買ってくれるかもしれない。
とはいえ、もうひと品作る時間がない人も多いはず。手っ取り早く品数を増やすには、出来合いの惣菜などを利用するのも手だが、なかには抵抗感がある人もいるだろう。この調査でも約半数の主婦が夕食に惣菜を購入することには抵抗感があると回答。ところが意外にも夫の約9割は「気にしない」との答え。あえて言わなければ気がつかない人も多そうだ。
参考までに、調査を実施したフジッコでは真空パックタイプのお惣菜シリーズ「おかず畑」を販売している。そのままでも食べられるが、ひと手間かけたアレンジレシピも同社のサイトで多数紹介。こうしたものをうまく活用するのもアリだろう。
ちなみに同アンケートでは、夫が料理をする頻度も調査。50代では夕食を作る夫は36%だったのに対し、20代では実に72%。さらに、20代夫の48%が週1 回以上、夕食を作っているそうで、個人的にはなんともうらやましい限り。
いつの時代も主婦は時間に追われがち。
(古屋江美子)