突然だが、北海道といえばトウモロコシ、ジャガイモといった野菜、そして、熊を連想する人は少なくないだろう。で、もしこれらの野菜と熊がコラボしたらどうなるか。
最近、その実物を手に入れたので紹介する。

北海道では「熊」はある意味シンボル的な存在になっている。たとえば「熊出没注意」というステッカーがお土産店で売っていたりとか、木彫りの熊の置物なんていうのは昔から土産物のスタンダードになっているし。

ところで、熊といえばどうでもいい想い出話がある。昔、北海道釧路出身の女性に「熊」とか「鮭」とかあだ名を付けられたことがあった。私が体毛が濃く、細長い顔だったからであろう(現在は当時に比べだいぶ太ったので丸顔です)。さすが道産子、譬えがもろに北海道名物。でも、顔が鮭で体が熊ってどんな生き物なんだよ。はっきり言って人間とはいえないよね、化け物だよね!

てなことで、想い出話が入ったため前置きが多少長くなったが、野菜と熊がコラボした商品とは『衝撃!くま×野菜コラボマグネット』(ストラップヤネクスト販売)。トウモロコシ、玉ネギ、ジャガイモそれぞれに熊の目、耳、鼻、口が生えている。まぁ、正直いって異常事態。とくに、細長いトウモロコシに熊の顔っていうのは意外性のホームラン王だ。


裏にマグネットが付いているので冷蔵庫のドアや黒板にメモを挟むときに使えたりする。だが、これだけの代物。そんな普通の使い方だけでは満足できないはずだ。なので、筆者は雨が降りしきる街中に出て、白いポールに彼らをくっつけてみた。すると雨に濡れながらも通行人たちを一生懸命威嚇しているようだった。何のために威嚇しているのかわからなかったが、思わずその勇姿にちょっと感動した。

そして、その見事にあんぐり開けた口を見つめていると、何か咥えさせたくなった。そこで、手近にあったアイスコーヒーのストローの先を口に挿入してみた。だが、いつまで経ってもコーヒーは一向に減らなかった。もしかしてホットが好みだったのだろうか(いや、生き物じゃないから、置物だからね)。

口のサイズに合った太さのペンがあったら、ペン立てとして使ってやってください。でなければ、箸まくらとしてどうぞ。
こちらを向いて口を開けているので、ご飯を食べるというより、自分が食べられるという錯覚に陥ったりして!?

『衝撃!くま×野菜コラボマグネット』を使って、シュールな世界を構築してみては。なお、妄想が過ぎるとこれまで築き上げてきた安定した生活に支障をきたすかも知れないので、ほどほどに使用してください。
(羽石竜示)
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