(Part1/Part2/『ダメダメ人間』レビューはこちら
鈴井さんは「9」という数字にやたらと縁がある。29歳でCREATIVE OFFICE CUEを立ち上げ、社長に就任。
――鈴井さんが見つけた“自分なりのやり方”とはどのようなものなのでしょうか。
鈴井 一言でいうと、『もっと、北海道の森の奥地へ』です。よりディープに、よりインディペンデントな形で、“北海道にいるからこそやれること”を追求していきたいと思っています。もちろん、これは僕個人の方針であって、CREATIVE OFFICE CUEはまた別ですけど。
――「最近、鈴井さん見かけないと思ったら、丸太小屋暮らしをしているらしいよ……」などと噂されるわけですね。
鈴井 今後の方針を聞かれたときに最も無難な答えは『今までやってきた、さまざまな仕事を今度はOOPARTSでやっていきたい』なんですよ。でも、『全部辞める』というのも、一つの選択肢だと思うんですね。俳優を辞めるという人生もあることを後輩たちに見せたいという思いもある。よく『あいつ、消えたな-』って言いますが、自ら姿を消したひともいっぱいいると思います。
――最後に『ダメダメ人間~~それでも走りつづけた半生記』と、舞台『CUT』それぞれのみどころをお願いします。
鈴井 ダメダメ人間に書かれていることは事実、舞台は虚構の世界ですが、じつは二つの話はつながっています。僕自身が抱えている悩みや葛藤、実体験や思考スタイルが物語の起点になっています。葛藤と『CUT』(カット)を掛けているんですね。しかも! 『CUT』の主人公の名前は加藤! です(笑)
…………。
最後はダジャレで押し切った鈴井さん。ダジャレ王、恐るべし!
来年はいよいよ、次なる「9」の年にあたる49歳。一体、何をしでかしてくれるのか。“OOPARTS”という新たなフィールドを手にした“ミスター”からますます目が離せない(島影真奈美)