福井県大野市のキャラクター「うぐピー」と「うめピー」をご存知だろうか。

うぐピーは大野市のシンボルの鳥である「ウグイス」をモチーフにしたご当地キャラ。
うぐピーの名前はもちろん「“ウグ”イス」から。でも、「うめピー」の「うめ」は、「ウグイスには“梅”がかかせない」ことから名づけられたそうだが、すでに「ウグイス」から離れている!? しかも、「うぐピー」が、コトバで発するとちょっと言いづらいところが、逆に声に出して言いたくなってしまう。
そんな愛すべきキャラクター「うぐピー」と「うめピー」は、今回、『越前大野城 築城430年祭』のマスコットキャラクターに選ばれ、同イベントをアピールしている。

この『越前大野城 築城430年祭』は、2010年の3月21日から2011年2月6日までをイベント期間として各種事業を展開。ちなみに、越前大野城は、織田家に仕官して織田信長に仕えた金森長近が築城したもの。城は1775年に大火により焼失してしまったのだが、1968年に再建された。


今までの反響について、大野市築城430年祭事業推進室の金森崇晃さんにうかがってみた。
「10月10日に開催したメーンイベント『築城430年祭記念パレード』では、市民や友好都市の参加者約1400名が城下町を練り歩き、市内外から約6万人の方にご来場いただきました。また、10月2日~24日に開催した『越前おおの魅力体感展示館』では、大野が誇る豊かな『水』や歴史・伝統文化を発信し、市民の方にも改めて越前おおのの魅力を感じてもらうことができました」

これら各種事業の展開で城下町地域への来訪者は、昨年よりも約40%も増加したとのことだ。

『越前大野城 築城430年祭』の今後の予定について聞いてみた。
「11月20、21日には『越前大野小京都物産五番まつり』などが開催されます。翌年の2月5、6日には、雪で作った『雪見灯ろう』が城下町に立ち並ぶ『越前おおの冬物語』をクロージングイベントとして開催しますので、ぜひ越前おおのにお越しください」

ところで、「築城430年祭公式ホームページ」には、うぐピーとうめピーの『おしゃべりブログ』コーナーがある。
この『おしゃべりブログ』では、うぐピーとうめピーが方言そのままの会話で、イベントなどの紹介をしている。つっこみが入ったり、“心の声”がカッコ内で表現されていたりと、これが読んでいて楽しい。

金森さんに大野市の魅力についてうかがってみると、
「越前大野城の麓では、風情ある城下町の散策が楽しめます。朝市の開かれる七間通りや9宗派の寺院が立ち並ぶ寺町通りのほか、名水百選『御清水』を代表とする名水スポットの散策がお勧めです」

「特産品としては、きな粉を水飴で固めた300年以上の伝統を誇るお菓子『けんけら』、越前おおのブランド『里芋』、名水の町ならではの醗酵文化『酒』、『味噌』、『醤油』、『酢』のほか、市内焼肉店の“とんちゃん”など食の魅力も満載です」
『里芋』は、「上庄里芋の煮っころがし」を食べたことがあるのだが、身がしまっていて本当にウマかった(既出コネタ)。大野市では、豚に限らず牛ホルモンも“とんちゃん”と呼ばれているらしい。7月にはホルモン日本一を決める「越前おおの とんちゃん祭」も開かれたほどだ。


『越前大野城 築城430年祭』は来年2月まで開催。大野市とうぐピー&うめピーにこれからも注目です。
(エキサイトニュース編集部)