「まって、ちょっと肉焼いてから行くよ」
筆者のデスクまわりではさっそく昨日から、こんな会話がちらほらと聞こえてきています。みんなが遊んでいるのはもちろん、12月1日に「狩猟解禁」されたばかりの「モンスターハンターポータブル 3rd」。
『モンスターハンター(通称モンハン)』シリーズは、孤島や密林など自然色豊かなフィールドを舞台に、ハンターとなって「狩り」を楽しむ、人気のハンティングアクションゲーム。中でも一昨年発売された『モンスターハンターポータブル 2nd G』は、累計400万本以上を販売するヒット商品となり、ちょっとした社会現象にもなりました。
それにしても、一体「モンハン」の何がこれほどまでにゲームファンを惹きつけるのでしょうか? 今回は「今さら聞けない『モンハン』の魅力」ということで、シリーズを遊んだことがない人、遊びたかったけど乗り遅れてしまった人のために、「モンハン」の楽しさをあらためて紹介してみたいと思います。
1:弱肉強食の世界観が楽しい!
「モンハン」の魅力のひとつは、なんと言ってもその世界観です。街や村を一歩でも離れれば、そこはもう巨大なモンスターが闊歩する弱肉強食の世界。プレイヤーはそこで、自分の腕前と培ってきた知識だけを頼りに、自分の何倍もある凶暴なモンスターに立ち向かっていかねばなりません。
一応、村では買い物もできますが、アイテム類も自給自足が基本。フィールドで採取したハチミツから回復役を作り、仕留めた草食獣を焼いてスタミナ回復。ほかにも採掘や魚釣りなど様々なサバイバル要素があり、そのすべてが最終的に「狩り」という一つの目的に向かっていくようデザインされています。この徹底した「狩り」へのこだわりが、「モンハン」の世界にリアリティと奥行きを与えているんです。
2:上達を感じられるのが楽しい!
武器や防具による強化はあるものの、「モンハン」は基本的にアクションゲーム。
武器はどれも操作にクセがあり、最初は狙った場所を攻撃するのさえ困難かもしれません。おまけにモンスターたちはどれも手強く、3回も攻撃を食らえば早くもキャラクターは瀕死状態。はじめての戦闘ではきっと「こんなの倒せねーよ!」とコントローラをブン投げたくなることでしょう。
でも、何度も挑戦しているうちに、だんだんモンスターの行動パターンが見えてくる。どうも首を振った後には炎を吐いてくるらしい、突進の後はスキだらけになる、途中で回復薬が足りなくなるのなら、事前にもっと準備しておけばいい……。そうした試行錯誤を重ねていくうちに、最初はあれだけ手こずっていたモンスターを、いつしか難なく倒せるようになっている自分に気付く。
「あれ、オレ上手くなってる……!?」ゲームって楽しいと、心からそう思える瞬間です。
3:武器や防具を作るのが楽しい!
「モンハン」の世界では、倒したモンスターからは、皮やウロコといった様々な素材を剥ぎ取ることができます。この素材を使って、新しい武器や防具を作っていくのがとにかく楽しい、という人もいます。
「モンハン」ではキャラクター自身は成長しませんが、かわりに武器や防具がそのままキャラクターの強さになる。武器には切れ味や属性などそれぞれ特性がありますし、防具には特定の組み合わせで発動する「スキル」の要素もある。
4:みんなで遊ぶのが楽しい!
そしてなんと言っても、最大の魅力はやっぱり「みんなで遊べる」ということ! 「モンハン」ではネットワークにつなぐことで、最大4人のチームを組んで一緒に狩りに出ることができます。
一人ではとてもかなわないような強敵でも、4人なら話は別。一人が囮になってそのスキに他の3人が斬りかかる。落とし穴にモンスターが落ちたところを見計らって、全員でタル爆弾を起爆する……。
「しまった、肉持ってくるの忘れた!」
「 閃光玉いくよ!」
「誰かペイントボール投げて!」
「助けて気絶したああああああ!」
そんな風に声を掛け合いながらの「狩り」は、ひたすらにストイックな一人プレイとはまったくの別世界。一人では難しくてあんまり楽しめなかったけど、友達と遊んでみて面白さに目覚めた、という人も多いようです。
……というわけで、「モンハン」シリーズの魅力を大きく4つに分けて紹介してみましたが、いかがだったでしょうか。
もちろん、これらは「モンハン」の魅力のごく一部にすぎません。ほかにもモンスターデザインのカッコよさとか、マスコットキャラクターの「アイルー」のかわいさとか、語りたいことはいくらでもあるのですが……キリがないのでこのへんで。
和の情緒あふれる「ユクモ村」をはじめ、新たなフィールドや拠点、モンスターが多数追加され、ますます奥深い「狩り」が楽しめるようになった『モンスターハンターポータブル 3rd』。