弁当を食べるとき、ちょっとソワソワしてしまうことがある。
それは、弁当箱を縦向きに置くか、横向きに置くかということ。
そして、どっちを前に、どっちを左・右にしようかということ。

こんなささやかなことが気になってしまうのは、「ごはんは左、味噌汁などの椀は右」という習慣があるからだろうか。
「どう置いても、どこから食べても別にいーじゃん」という人も多いかもしれない。でも、動物が寝る際にグルグルまわって自分の落ち着く姿勢や位置を探るように、食べるときにも落ち着く位置や角度がありはしないか。

そこで、人が弁当をどう置いているのか確かめてみるべく、個人のお弁当ブログをいろいろチェックしてみると、縦長の弁当箱の場合は「左下がりの斜め置き、ごはんが奥」という配置が写真として多いようだった。
これは、平べったい写真にならないよう斜めにし、自信作のおかずを正面でよく見せるためだろう。そして、実際に食べるときは、横置きのはずである。

では、コンビニ弁当や弁当屋の場合は……。
弁当箱の「縦横の置き方」「向き」を決めるのは、商品名や値段などが書かれたシールのフタへの貼り方だと思う。
シールの文字がそのまま読める位置・角度で置くとすると、近所の主なコンビニ・チェーンのお弁当売り場で調べた結果は以下の通りだった。

○セブンイレブン/弁当箱は横置き。ごはん・おかずの位置は斜め分割で、ごはんが奥になるパターンが主流。

○ローソン・ファミリーマート/弁当箱は横置き。分割は斜め・横・縦の様々なパターンがあるが、ごはんは奥がほとんど。
○サンクス/弁当箱は横置きで、分割は斜め・ごはんは奥が主流。

コンビニの場合は、陳列の都合か、横置きがほとんど。そして、意外だったのは、「おかずとごはんできっちり左右に分割している弁当」がごくわずかで、多くが斜め分割だったこと!
また、ごはんは奥が定位置で、特にカツや唐揚げなどの揚げ物は手前側に「ドギャーン」とむけられている弁当が多かった。

続いて、チェーンのお弁当屋の場合は……。

○ほっかほっか亭/おかずを直接のせているメニュー、ごはんとおかずを別容器にしたメニュー以外は、弁当箱は横置きで左右分割・ごはんは左側が主流(メニュー表では左下がりの斜め置き・ごはんが手前)。
○ほっともっと/ごはんにおかずを直接のせているメニュー以外は、おかずとごはんは別皿が主流!(※メニュー表による)
○オリジン弁当/弁当箱は縦置きが主流! しかも、ごはんが手前!! 
○フクラ家/弁当箱は横置き。ごはんを包囲するようにおかずがL字型に並ぶのが主流!

さて、L字型にごはんが包囲された場合は、置き方がおのずと決まってくる。また、幕の内のような弁当で、小さな餅などデザート系が入っている場合は、「デザートは後」として、奥側になりそうだ。

ところで、気になるのは、縦置きが基本のオリジン弁当である。しかも、ごはんが手前なのは……。
もしかして家族での食事のように、大皿の料理などを各自でとって、ごはんの上に持ってきて食べる感じ?

そういえば、「横置き」が基本のコンビニ弁当は、デスクなどのカタチにあわせてたり?

小さな箱の置き方に、今日も悩まされます。
(田幸和歌子)

※12月6日に掲載いたしました上記記事内で、ごはんと椀の位置の記載で一部誤りがあったために、該当部分を修正させていただきました(エキサイトニュース編集部)
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