あまりにも大雑把な考え方なのだが、その人が生まれ育った地域によって「アナタって、こういう人でしょ?」とキメウチしちゃうことがある。
沖縄から来た人は「おっとり」、福岡から来た人は「血の気が多い」、神奈川県民は「オシャレ」……。
これらは私の個人的な勝手なイメージなので、ビタ一文と参考にしないでいただきたいのですが。

ところで、下着メーカーのトリンプが面白い調査を実施している。それは、インターネットで集計された「下着と県民性」なるアンケートのこと。
「どの県の人が、下着をたくさん持っているのか?」、「一番下着にお金をかけている県は?」、「地域によって人気のある下着のカラーやデザインは違うのか?」などなど、それらを今回のアンケートで赤裸々にしてしまおうというつもりらしい。

その結果、浮かび上がったデータ。まず、“1年間のブラジャー購入枚数”が最も多かった県が判明している。
それは、なんと「福島県(4.9枚)」! 続いて、「長崎県(4.8枚)」、「山口県(4.7枚)」、「広島県(4.6枚)」、「東京都(4.5枚)」という順位に落ち着いた模様。
逆に、最も少なかったのは「三重県」、「愛媛県」、「北海道」の同率1位で、それぞれ3.2枚。以下、「新潟県(3.3枚)」、「滋賀県(3.4枚)」といった県が続いた。確認してみよう。最も多い「福島県」と、最も少ない「三重県・愛媛県・北海道」の差は1.7枚なのだ。
ちなみに、全国平均は3.9枚。
これを目安に考えると「私は1年間で4枚以上購入した」という人は、1年で全国平均枚数以上のブラジャーをお買い上げ!

では、違う観点からのアンケートも。“1年間の下着の購入金額”についてを質問してみると、最も金額が高かったのは「長崎県」で21,532円。以下、「秋田県(19,219円)」、「福島県(19,097円)」、「広島県(18,581円)」、「東京都(18,523円)」といった順位に。
逆に、最も低かったのは11,571円の「滋賀県」。以下、「岩手県(12,344円)」、「愛媛県(13,068円)」、「新潟県(13,413円)」、「埼玉県(14,091円)」と、続いている。
「長崎県」と「滋賀県」には、実に1万円近くの差が。
何があるのだろう……。ちなみに、年間購入額の平均金額は15,754円です。

その他にも、摩訶不思議な集計結果が。
“色”という観点で調べてみると、ピンクの下着好きが多いのは、なぜか「和歌山県」だと判明。黒の下着好きが集中しているのは、不思議にも「岐阜県」。ベージュの下着好きが多いのは、「愛媛県」。

そして、忘れちゃいけない“デザイン性”。調査の結果、Tバック好きが多いのは「長崎県」。セクシー下着好きが多いのは「秋田県」ということがわかっている。
どうにも、興味深い結果ではないか。

そこで知りたくなるのは、これらのランキングにおける根拠。何があって、何が原因で、このような順位なのか? どんな県民性が影響しているのか? どうしても知りたくなるのだが。

しかし、あしからず。同社は、あらかじめ「アンケートの結果なので、なぜこの順位なのか理由は定かではありません」と断りを入れている。純粋に、参考データとして見るのが正しい楽しみ方のようだ。

また、“県別の慣習”についてのアンケートも実施済み。「あなたの出身地で下着にまつわる慣例、習わしがあったら教えて下さい」という質問も行われたのだ。
これに対する回答も、新鮮な驚きばかり。
まず、青森県の方からは「『ふすまや扉をきちんと閉めない人は、下着が汚い』と言われて育ちました」という口コミが寄せられた。マジか……。
群馬県の方からは「初デートの日は、水玉の下着を付けると成功するっていう習わしがあります」なんて情報も。そして、徳島県からは「家族に新しい子が生まれたら、その母親の一番お気に入りの下着を鍋で煮て先祖の墓参りにそれを持って行き、3日間供えてそれを子供の母親と父親で取りに行き、川に流しに行きます」なんて、1度も聞いたことのないエピソードが。なんだ、そりゃ……。

こういう視点で、女性の下着について考えたことはなかった。今まで触れてこなかった世界。新たな知識が増えていくことは、喜びである。
(寺西ジャジューカ)