ところが!
これらの面倒を回避しつつ、インターネットに疎い家族を相手にTwitterを<第三の連絡手段>として使う方法があったんです。
ヒントになったのはTwitterで偶然見かけた@kentplusさんのアイディア。
「非公開アカウント一つ作る⇒IDとPWを親戚一同と共有⇒ログインして書込むなり閲覧」し、Twitterをインスタント掲示板として使うというものです。
この方法ならフォロー・フォロワーの概念を説明する必要はありません。こちらでアカウントをとり、向こうにはログインしてもらうだけだから、登録にまつわる負担は軽減できます。ただ、問題は「TwitterのIDとPWを全員で共有して、家族の連絡網にしたい」ということをどう伝えるか。
【1】非公開アカウントを作る
私が家族とTwitter版連絡網を作ったのは3月15日。
【2】携帯電話用ウェブサービスに登録
「携帯電話 ツイッター」などで検索すると、携帯電話からTwitterを使うときに便利なサービスがたくさん出てきます。私が選んだのはモバツイ。あらかじめこちら側を登録認証しておくことができ、向こうは認証済みURLをクリックし、パスワードを入力するだけとシンプルさが決め手になりました。
【3】お知らせメールを自分の携帯電話宛に送る
メールの文面が見やすいかどうかをチェックすると同時に、実際に携帯電話用WEBサービスにログインし、使い勝手を確認します。私が書いた文面は以下の通り。
家族の連絡・情報共有用のツイッターアカウントをとりました。
使い方は下記のとおりです。
◆携帯の場合は http://aaaaaaaaaa をクリック。
パスワード欄に「bbbb」と入力すると、
中身が見られるようになるはずです。
◆PCの場合は http://twitter.com/XXXXXX
ID:XXXXXX パスワード:bbbb
でログインできます。
(※URLやID、パスワードはダミーです)
今思えば、最初の一文を「家族の連絡・情報共有用の掲示板をつくりました」と
すれば、「Twitter」や「アカウント」といった、耳慣れない単語を使わずに説
明できたな、とも思います。
【4】補足説明をTwitterに書き込む
。
メールでは、ログインするために必要な最低限の情報のみ送ります。「文字数は140字以内」や「IDとパスワードを知っている人だけが読み書きできる」といった情報はTwitterに書きます。これらが役に立つのは「Twitterにログインして閲覧する」というハードルをクリアできた後のことだからです。また、コメントが2〜3つ書いてあることで、次の人が書きやすくなるという効果もあります。発言の頭にカッコ書きで名前を書く(例:【真奈美】)のようにフォーマットを決めてあげると、書きやすいようです。
【5】急かさずに待つ
メールを送り、補足説明を書いたら、あとは待つだけ。
携帯メールでURLを送ってから約15分後、母からの最初の書き込みがありました。その後、ようやく実家から自宅に戻れたらしい弟から「アパート掃除中なう!」。一緒に設定できたり、電話でサポートできる環境であれば、もっとラクにできるはず。被災地に家族がいて、携帯メールでスムーズにやりとりできている方もぜひ。うまくいけば、緊急連絡手段をひとつ確保できるだけではなく、遠く離れた家族と一緒にいられる<場>がつくれます。(島影真奈美)
●追記●
URLはそのままコピー&ペーストしてもいいのですが、URL短縮サービスを使うと、
さらにネットに対する忌避感を軽減できます。
短縮URLをつくりました。英語のサイトですが、登録不要で使い方も簡単。入力
欄(「Shorten Links Here」と薄い字で書かれています)に短縮したいURLを貼
り付け、「Shorten」ボタンを押すと、短縮URLがゲットできます。