東京もやっと暖かくなってきて、今年も桜シーズンを迎える。近所の公園ではすでにちらほら開花しているので、撮影してみようと思うのだが、いつも屋外で問題になるのは強い日差し。
強い日差しが当たると、デジカメの液晶が見えづらいのがとても困る。なんとかしたいので、またいつものようにとっておきのアイテムを使ってみた。

モニターに当たる日差しをうまく遮ればいいわけで、屋外での撮影に慣れた人だと片手でカメラを持ちながらもう片方の手をモニターに添えることで対応している。つまり、手をフード代わりにしているわけだ。これもいい対応策だが、道具を使えばもっと楽にできる。それは、『モニタリングPRO WIDE』(UNX-8504、ユーエヌ)というルーペとフードが合体したアイテムだ。

モニターの上に被せるように同製品をゴムバンドでカメラ本体に固定して使用する。すると外から光が当たらなくなり、撮影するときや撮影画像の確認のときには、ルーペを覗けばいい。すると、ルーペなので裸眼よりも画像を拡大して見ることができる。なので、マクロ撮影のような近接でのシビアなピント合わせのときにとくに役立つ。

そう、写真撮影ではピント合わせが大事。ケータイデジカメやコンパクトデジカメで気軽に写真が撮れるようになったが、しっかり被写体のピントが合っていることを確認しないでシャッターを押すと、ピンボケになってしまうケースが多いのだ。


それから、写真の白とび、黒つぶれ。光の強さや露出の加減で写真の一部分が明るくなり過ぎたり、逆に暗くなり過ぎて起こる現象だが、これもしっかりモニターを確認しながら撮影すればかなり防げる。その意味でも、同製品のルーペによる被写体のディテールの拡大機能は重要だ。

コンパクトデジカメに装着して実際に使用してみると、やはり日差しを遮ってくれるおかけで、モニターの視認性は抜群によかった。ルーペを覗いて撮影していると、まるで一眼レフを使っているようである。とくに望遠側での撮影ではじっくりピントを確認したいので、いつも以上に被写体が大きく見えるのはかなり便利。また、本体はゴム製なので落としても安心だし、軽くて持ち運びやすいのも評価すべき点だろう。

皆さんもいろいろ工夫して、日差しに負けないでいい写真を撮ろう!
(羽石竜示)
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