節電でLED電球を購入して、実際使ってみると、やっぱり従来の白熱電球の温かみのある光と影がいいという人も少なくいと思う。そこで、そんなニーズに応えるべく開発されたLED電球を紹介したい。


電球というより何かの絵画のタイトルのような商品名のLEDクリア電球『影美人』(LDB1、ビートソニック製)。これはインテリアとしてよく使われているガラスが透明な白熱電球をモデルにしたもの。外見はまさに従来の白熱電球にそっくりだ。いままで使っているソケットにそのままねじ込んで使用。使い方も光も変わらないが、LEDなので紫外線が出ない。なので、紫外線に集まりやすい虫が寄り付かない、また、器具や壁面が汚れにくいというメリットがある。

見ると影は確かに柔らかく、温かみのある感じ。でも、どうして?
「一般的なLED電球はプリント基板上に配置された複数のLED素子から前方に照射された光を、すりガラス調の樹脂カバーで光を拡散しています。すると、どうしても光が前方に明るく、後方は暗いことが目立ちました」(ビートソニック)
なるほど、光が全体に広がりにくいのがLED電球の特徴か。

他方、『影美人』はどうか。
・すべての光をアクリル柱によってフィラメント位置まで誘導
・円すい状のレフ蒸着を利用して光を拡散してフィラメントのように輝かせる
これらの工夫によって、前だけでなく横や後ろにも光が届くようになる。
さらに、バルブの素材を一般的なアクリルではなく、ガラス材を使用。
すると、透明度が増し、照明機器の影がさらに美しく広がるという。また、ガラス素材の方が汚れに強くキズがつかない利点もあるので、長寿命のLED電球に適している。

では最後に、『影美人』使用する上でお勧めのシチュエーションをビートソニックさんに聞いた。
「おしゃれな室内照明機器やガーデンライトにぴったりだと思います。レストランやホテルの照明など、壁や天井に影を出したい場合にも最適です」

なお、姉妹製品として、シャンデリア形、ボール形の2タイプを近日発売、スポットライトも予定している。
「これからもおしゃれなLED電球をどんどん開発していきます」とのこと。

省電力でキレイなLED照明で街中が照らされる日はそう遠くなさそうだ。
(羽石竜示)
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