ループタイといえば皆さんはどんな印象を持つだろう? 年配の男性がネクタイ代わりにつけているというイメージだろうか。最近では春のテレビドラマ「鈴木先生」の主人公やテレビ番組でも着用する芸能人がいたり、街中を歩いていても20~30代の世代で着用する姿をちらほら見かけるようになった。


気になったので周りの女性に男性の「ループタイ」着用について聞いてみると、「おじいちゃんがつけてるやつ?」という声も上がったが、「似合っていればいい」「上級者のオシャレ」「カッコよければいい」という声が圧倒的。それに対し男性の意見は、「プレゼントでもらえば使うが自分で買う勇気がない」「ネクタイは暑いので代わりに使いたいが……」とアイテムとして取り入れてみたいという声もあがったが、少し不安な様子も。そこで、デザイン性の高いループタイを取り扱うアクセサリーショップ「天乃川」の天野さんに話を聞いてみた。

「ここ数年、じわじわと認知度はあがってきていましたが、昨年からはメディアでも取り扱われるようになり、オシャレアイテムとして認知されています。また、どんな洋服にも合わせやすいですし、インパクトもあることから手軽にオシャレを楽しめますので、流行というよりも定番アイテムとして定着していくと思います」

ループタイを取扱いはじめた3、4年前は、市場に出回っていたのは、年配のおじさんが使用するような古くさいアイテムばかりだったそうだが、同店ではオシャレに興味がある人ならつけたいと思うような品揃えに力を入れている。同店サイトを見てみるとシルバーのものやターコイズやスワロフスキーを使ったものなど、従来のループタイに対するイメージが払拭されるようなアイテムがずらり。
「最近の売れ筋はTシャツでもYシャツでも合わせられるカジュアルなタイプです。クリアシルバーやクリアゴールドのきれいなデザインよりも、アンティークゴールドやシルバーなどのアンティーク調のデザインが人気です」(天野さん)

クールビズが推進される今夏。先日、ターコイズの石がついたループタイをする20代のビジネスマンを見かけたが、ビジネスシーンで利用する人は増えてきたのだろうか?
「やはり、プライベートで購入される方のほうが多いですが、クールビズの目的で購入される方も昨年よりも多い印象です。スーツの場合、完全に職業によると思いますが、やはりカジュアル要素が入るため完全にスーツの会社では難しいのではないかと思います」

購入者のレビューを見ていると購入者の年齢層はさまざまで、ループタイのデザインや形によってはカジュアルシーンだけでなくスーツに着用するという人もいたが、職業によっては難しいようだった。
「どんなファッションにもあわせやすいということと、インパクトがありますので、例えばTシャツにするだけでも印象がかわることが人気の理由かもしれません。Yシャツにも合いますので、初心者でも問題なく取り入れられます。
ボトムは、ダメージデニムでも、カーゴパンツでも、チノパンでも何でも合います」

最近、電車に乗っていると暑さのあまりネクタイを外している人も見かけるが、そんな時にカッコよくループタイを着用してみてはどうだろうか。年齢を問わず、おじさま世代の人でも今風なループタイを購入してみるのも素敵だと思う。そのうち、ループタイが主流になる日がくるかもしれない?!
(山下敦子)
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