先日、人形町で綱引き大会が行われたとのことで「なんで日本橋で綱引きなの?」と思い、さっそく主催の社団法人日本綱引連盟の事務局に聞いてみました。

お話によれば、この大会がなぜ行われたのかというと、目的は3つ、一つは東北大震災復興支援、二つめは中央区商店街連合会60周年記念、そして三つめは地域の子供たちの健全育成のためだったそうです。
なんでも、中央区は江戸時代から東京の中心に位置し、日本橋は五街道が集まっている故に栄えた場所で、つまり日本の基点である場所に当たるとか。「震災後にこの場所から、1本の綱で繋がろうという意味合いから、“すべての日本に繋がろう”という気運を巻き起こしたいというのが開催のきっかけだった」と担当者さん。

当日は、中央区総合スポーツセンターを会場とし、大人から子供まで全部で34チーム約400名が参加、男女の混合比も決めず比較的ゆるいルールで行いました。会場周辺の浜町公園には、テント村が出来、復興支援の為の物販会も開かれていました。

綱引きは、あちこちの運動会や競技会でも行われますが、日本綱引連盟では、競技ルールを作成し、そのルールに則って試合をしているそうです。そのルールとは、まず1チームの構成は、選手8人+交代要員2人+監督1人+トレーナー1人の計12人編成であること。監督、トレーナーは選手を兼任してもOKです。さて、チームができたら綱引の開始です。

競技は、主審の合図に従って選手は綱を持ち綱引の体勢に入り、「プル」の掛け声で綱を引っ張ります。勝敗は4m引き切ったチームの勝ちとなります。8人が力を合わせて綱を引きますが、チーム間で様々な駆け引きもあるとか。ただ力任せに引っ張り合っているように見えますが、実は頭脳プレーなんですね。
また、足以外の体の部分が床と接触したり、床に座り込んだりすることは反則となり、審判から3回警告を受けると反則負け、というような細かいルールが決められています。

実際の参加者によると、綱引の醍醐味は、「みんなで綱を引くことの一体感がたまらない」ことだそうです。毎年3月に全日本選手権大会が駒沢体育館で行われ、さらに来年の2月にはスコットランドで世界大会があるそうです。今年こそ、綱引を始めてみるのもいいかも!?
(カシハラ@姐御)
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