あさの そうです、そうです。それで、私は、あずまきよひこ先生の『あずまんが大王』が一番好きだったので、「『あずまんが大王』、面白いなあ」ってTwitterで呟いたら、全然面識のないあずま先生が「ありがとー」と返事をくれて。そこから仲良くなれたんです。その段階では、私の中のあずま先生って、「すごい人」というよりは、気さくな人という印象で。だから、軽い気持ちで「漫画のコツを教えて下さ~い」って言ったら、「いいよ~」って。でも、その後、周りの人からあずま先生は、すごい人なんだと教わって。
――すごい人ですよ(笑)。
あさの それを知って、私ごときがなんてことを言ってしまったんだ……とすごく恥ずかしくなって(笑)。でも、もうお願いしてしまったから、そこからさらに研究をして、質問事項とかをまとめて。結局、1対1ではプレッシャーが大きいので、畑先生たち何人かと一緒に、あずま先生の仕事場にお邪魔しました。そこで、あずま先生が漫画を描く時、どれくらいの取材や体験をし、準備しているかという話を聞き、また目から鱗が(笑)。それくらいやらないと、キャラクターに命は宿らないんだと知りました。でも、そういう意味では、私も10年間声優をやっているから、声優あるあるネタなら良い作品に出来るかもしれないって気持ちにもなれたんです。あとは、間の取り方とか、いろんなコツも教わりました。