それは、『うるさくないカラOK!ミュートマイク for iPad/iPhone』(JTT)で、カラオケアプリ「セガカラ」をインストールしたiPad/iPhoneに接続して使う。特徴はミュート(防音)カップと呼ばれる大きな黒い容器のようなもの。これをマイクに被せた状態で、口全体を覆うようにして歌うと音漏れが防げるというのだ。音はイヤホンを通して聴くことができる。
同カップで音漏れが防げる仕組みを開発者のJTTさんに聞いてみた。
ミュートの秘密は3つあると言う。
「まず一つは、カップ内部のウレタンです。集音効果のあるウレタンを3Dにカットすることにより、カップ内壁をウレタンが隙間なく覆うことができ、音漏れを効率良く防いでいます」
「つぎに、カップの形状です。人間の口の周りの形に合わせて、カップの口が作られているので使用時に隙間ができづらく、より音漏れを防ぐことが可能です」
「最後は、カップの下部マイクを挿し込む部分のゴムリングがマイクとカップの隙間を塞ぐことで、さらに音を漏れを防いでくれます」
なるほど、カップの材質、形状、そしてゴムリングがポイントなわけだ。
では、音漏れはどの程度防げるのか。たとえば、結構大きい声で歌っても隣の部屋には聴こえないか。
「音漏れは使用者の歌声によって変わるので一概には言えませんが、大きな声で歌っても通常の話し声(こもった感じ)程度まではミュートすることができます」
ほほぉ~、結構効果があるのですね。ところで、ミュートした音をイヤホンで聴くと、そうでない音と比べ音質的に違いはあるのか。また、その場合どのような音質か。
「音質的にはほんの少しこもった感じにはなりますが、それで違和感を感じることはほとんどなく、自分で聞いている分には十分過ぎるほどの音質だと思います」
音漏れを防ぎつつ、しっかり歌声はイヤホンから聴き取れる。これで自宅でのカラオケ練習が思う存分できるわけだ。
さぁ、お腹に力を入れて、大きな声を張り上げよう!
(羽石竜示)