そこで、何を買うか。毎度のポストカードにしようかな? それも悪くない。学生時代に戻って、木刀に手を出してみる? あぁ、オツだね。
でも、これからはコレを忘れちゃいけない。株式会社エイジレスが発売しているのは、新しいお土産。その名も、『ご当地マンホールストラップ』である。
これは、どんなお土産なのか? もう、商品名の通りだ。道路に埋設されているマンホールを、35ミリのサイズでそのままリアルに再現したストラップである。
でも、どうしてマンホールを……?
「キャラクターを使ったご当地グッズは多数ありますが、それ以外で何かご当地グッズを作れないか模索しており、その時にマンホールが思い浮かびました。マンホールは市町村の花や観光名所・祭りなどがデザインされ、町の特徴が伺えます。そのような象徴にもなるオリジナリティ溢れるマンホールに注目し、製品化しました」(同社・担当者)
しかし、これが難産だった。自治体にとってもマンホールを営利目的で活用し、商品化するのは未経験のこと。
ただ、この“マンホールのストラップ化”には確固たる正義があった。
「その地域にお住まいの方、もしくはその地に訪れた方がお土産として“マンホールストラップ”を購入することで、マンホールが身近な親しみのあるものになり、下水道の話題喚起になればと考えております。そして、下水道がさらにクリーンなイメージを訴求できれば幸いです」(担当者)
当初は抵抗感を露わにしつつも、同社の熱い想いに態度を軟化させる自治体もチラホラと出現。結果、『No.0001愛知県犬山市』と『No.0002愛知県稲沢市』が昨年の12月25日より。『No.0003愛知県豊橋市』、『No.0004愛知県豊橋市』、『No.0005愛知県豊橋市』の3種が今年の1月10日より、無事発売を果たしている。他の自治体のマンホールストラップについても、順次発売予定だという。(税抜き300円)
また、今では「ウチので作れないか?」と、逆に問い合わせが寄せられるほどの評判を呼んでいるそうだ。時代が来たのだろうか?
しかし、疑問というか不安が無いわけではない。このようなマンホールストラップに、需要ってあるのか? ……ある。反響は、続々寄せられているという。
「今までに、『次はどこの市が販売されるのか?』、『○○市は販売されるのか?』といったお問い合わせをいただきました(担当者)
ちなみにこのストラップを購入する人の多くは、やはり男の子。
またマニアになると、1個だけではなく全種類購入する人もいるとのこと。中には保存用(?)として、各2個ずつ購入される豪傑もいるそうだ。
そんな『ご当地マンホールストラップ』は、同社のオンラインショップ「Ageless Goods(エイジレス・グッズ)」か、各地お土産店にて取り扱われている。
いや、正直見くびっていた。マンホールストラップは、世間からの支持を確実に集めていた。そして、現状には留まらない。同社は、攻めの姿勢のままだ。
「マンホールストラップの種類を増やしていくとともに、全国の面白いマンホールデザインを使った色々なアイテムを順次製作していきます」(担当者)
ストラップだけじゃなく、同社はマンホールのTシャツやタオルの製作も検討している。これからも、ガンガン攻め続ける。
マンホールデザインのアイテムは、今後も幅がグングン広がっていく。マンホール蓋には、無限の可能性があった。
(寺西ジャジューカ)