スマホやケータイでメモ書きする人も多くなったようだが、電池切れを気にしないでいつでも見れて、書けるのが手帳のいいところ。ところで、ポケットに手帳を入れる派は、ボールペンをどこに入れているか。
デジタル全盛時代とも言える昨今だが、あえて筆記用具にこだわっている。やはりいつでもどこでも書ける安心感があるし、子供のころから、そして社会人になってからも使い続けたものだから、なかなか手放せないわけである。とはいえ、手帳、メモ帳のような携帯用筆記具はちょっと悩ましい。手帳は薄くて小さいものがたくさんあるが、ペンはあまり小さくても書きづらいし、薄くても持ちづらい。かといって書きやすい太くて長いペンは携帯に不便。さてどうしたものか?
とりあえず書きやすさはともかくとして、薄さを追求したペンがある。それは、『ボビーノ スリムペン』というもので、まるで栞のように薄いペンである。それもそのはず、携帯のときに手帳に挟んで持ち運ぶのだ。また、ふつうのボールペンは留め具が付いており、それでポケットや手帳に固定しておくのだが、同製品は手帳の裏表紙などにシールで固定する。で、ペン先方向にスライドさせるとシール固定部分を残して本体が外れるというわけ。
見てこれは一本欲しくなったので、現物を手に入れた。なるほど確かに薄い。愛用している手帳に挟んでみたが、ほとんど嵩張らない。軽くて薄いので手帳に入れていることを忘れそうになるほどだ。ただ、残念なのはポケットには固定できない。従来品のように留め具が付いていれば良かったのだが。
問題の書き味はどうか。薄くてグリップしづらいと思ったが、比較的幅があるので持ちやすかった。だが、書きやすさということになると、やはりふつうのボールペンのほうがいい。以前コネタで紹介した「スロットボールペン ガールズコレクション」のように太くて長いペンのほうが断然書きやすい。ただ、ある程度使い慣れてくれば平べったいボールペンも悪くないのかも。
手帳用に一本入れておくペンとして、携帯しやすさの点は評価できると思う。
(羽石竜示)