だが、こうしたことが効果的な躾方法によって軽減されるというのだ。そのためのちょっとおもしろいアイテムがあるので紹介しよう。
一見「パチンコ玉」のような複数のスチール玉を本体容器に入れて音を出す『シェイクトレーナー』(sumainu販売)というアイテムで、音を鳴らすことによって良くない行動をイヌに認識させるもの。それまではスプレーや電気といった刺激を与えるグッズでやっていたことを特殊な音で代替するのだ。「どの飼い主さんも愛犬に直接刺激を与えることには少なからず抵抗があります。なので、そうした点が従来商品と違う大きなメリットです。
また、使用方法として愛犬に見えないように音を鳴らすため、愛犬が飼い主に恐怖心を抱くことがないのもポイントです」(sumainu)
なるほど、では商品本体に入れる特殊ボール(スチール製)の構造的特徴は。
「シェイクトレーナー内部には直径6mmのスチールボールが30個入っています。それを振ることによってその30個のスチールボールが今まで愛犬が聞いたことのない音で鳴るため、いけない行動を抑制します」(同)
日常聞き慣れない音によってイヌの意識を飼い主のほうに向けさせるという習慣が躾のポイントのようだ。具体的な方法については、同商品サイトを参照のこと。
で、実際に使った飼い主さんの声としては、
「持ちやすいし、そのへんに置いても違和感がなく便利です」
「良くない行動をしたときに音を出すとピタッと停止、悪いことは止めます」
「来客時にひと振りしたら、すぐにおとなしくなりました」
など、一定の効果があるという。
最後に、シェイクトレーナーによる躾のポイントは、
「良くない行動をしたら直ちに、愛犬に見せないようにひと振りして、音をさせます。
適度におやつをご褒美として与えるのも効果的です。褒めて躾けるドッグトレーニングと同じ要領です」(同)
“飴と鞭”(Zuckerbrot und Peitsche)というドイツ由来のことわざがあるが、イヌの躾には“飴と音”ということだろう。
(羽石竜示)