最近は節約やエコの観点からマイボトルやマイカップを持ち歩く人が増加中。2010年からは、環境省も「マイボトル・マイカップキャンペーン」をおこない、マイカップの使用を推進している。


マイボトルに何を入れるかはそれぞれ。コーヒーショップなどでの利用もポピュラーだが、一番気軽で安いのは水だ。それも、どうせ持ち歩くなら、おいしい水がいい。浄水機能付きボトル「bobble(ボブル)」なら、いつでも簡単においしい水が飲める。

アメリカ生まれのbobbleは、水から塩素と不純物を取り除いてくれるカーボン製フィルター付きのボトル。水を入れて飲むだけでろ過されたおいしい水が飲めるという手軽さがうけ、2010年の発売以降、ヨーロッパなどへも人気が拡大。いまや30ヵ国以上で販売されているヒット商品だ。

bobbleを製造するのはアメリカのムーブ・コレクティブ社。同社の創業者であるスミー夫妻が中国の平野に広がるペットボトルのゴミの山にショックを受け、どうにかペットボトルのゴミを減らせないかと考えたのがbobble開発のきっかけだという。

また、エコロジー精神にくわえ、ポップでスタイリッシュなデザインも人気の理由。デザインはPRADAやKENZOなども手がける著名デザイナー、カリム・ラシッド氏によるもので、これまでに13ものデザイン賞を受賞。機能面にもすぐれ、フィルターと飲み口(ボトルキャップ)が一体化した独特な形は特許も取得済み。
本体の素材はリサイクルプラスチック、フィルターと飲み口部分にはリサイクル可能なプラスチックが使われている。

カーボン製のフィルターはほとんど手入れも必要なく、2~3ヶ月に1度交換すればOK。ボトル自体は継続して使用可能だ。フィルター1本で、150リットル分の水道水のろ過ができ、日常的に使った場合、1年間でミネラルウォーターのペットボトル約1,000本分、金額にするとおよそ10万円の節約になるというから、その差は大きい。

日本でも2011年から商品を販売。日本の輸入元(YGコーポレーション)の担当者によれば、「節約になり安心して水道水が飲める」「カラーバリエーションが豊富で自分のスタイルにあった色が選べる」といった声が届いているそう。
「bobbleは“ペットボトルのゴミを減らそう”というエコ活動に重点を置いています。現在日本ではとくに若い女性層に人気ありますが、将来的にはアメリカやヨーロッパの国々のように、お子さまから年輩の方まで、老若男女問わず、みなさまにご愛用していただくのが目標です」
ちなみに海外では人だけでなく、ペットのために買う人も少なくないそうだ。

商品は385ミリリットル、560ミリリットル、1リットルの3サイズあり、カラーバリエーションは各6色。ほかにカラフルな「mini bobble」も4色展開している。商品は同社のウェブサイトのほか、全国各地の取扱店で販売しており、価格は1,680円~(※取扱店一覧はこちら)。今年の夏から秋にかけては新色、bobbleを洗うためのブラシ、アイストレイ、ピッチャーなどの発売も予定しているという。


現在、日本人が1人あたり消費しているペットボトルは年間約170本以上。環境への負荷が問題になる今、個人レベルでできることのひとつとしてbobbleという選択肢もありだろう。
(古屋江美子)
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