『山ガール』ブームの影響か、登山を楽しむ人たちをよく見かける。目的は神戸の六甲山。
六甲山系は比較的低く、市街地隣接なので人気があるらしい。

登山道が多いのも、六甲山人気の他の理由。ところが地図に記載されていない道も多数あるので、遭難する人が多いという。道に迷ってしまうのだ。

「六甲山を甘く見てはいけない」。六甲山を愛するとある登山家が言っていた。彼は六甲山の怖さを知っている。勘に頼らず、必ずコンパスや地図を持って今日も山に向かっている。

彼なら何て評価するだろう……。あらかじめ自宅で登山の出発点などの目的地を登録しておく。すると現在地から目的地までの推定距離と方向を表示できるナビゲーション機能を搭載しているので、移動先から元の場所に戻って来るのに役立つ。そんな腕時計、『TREKMATE』である。


『TREKMATE』の特徴は、GPS(衛星利用測定システム)ポジショニングチップが内蔵されていること。衛星信号の受信と位置座標の記録や表示もできる。また防水仕様なので、雨にぬれても大丈夫。

まずはパソコンに商品に付属している専用ソフトウエア、Track Starをインストールする。ソフトが起動すると、自分の情報、たとえば身長や体重などを登録。登山だけでなく、ジョギングやサイクリングといったスポーツを楽しんだ後に、自分の走行データを分析するためである。

登山をする際に便利なのは、『TREKMATE』に標高、所在地の座標などの情報を設定する機能である。目的地など、登録したい場所を9つ登録できるのは大きなポイント。家、山腹など、ポイントとなる地点を腕時計に覚えさておきたい。

『TREKMATE』のGPS操作を開始し、いざ登山! ここで注意すべきなのは、GPS機能を使うと、約4時間しか電池が持たないこと。6時間かけてしっかり充電をしておこう。

家に帰ってパソコンに『TREKMATE』を接続し、Track Starを起動。
それから自分が実際通ってきた道をGoogleマップに表示させてみる。これは面白い。でもちょっと道が違うような気がするのは、登録した地点から別の地点までの推定距離は、傾斜や曲がり角などの距離を含まない直線距離だからである。

この秋、ある時計会社から発売されるGPS搭載腕時計がある。ユーザーが時差やタイムゾーンを知らないときも、ボタンひとつでいつでも自動的に正確な『時』を得ることができる。

同じGPS機能搭載時計『TREKMATE』は、『データ』を得ることができるタイプと言えるだろう。ファッションとして使うにしては便利で賢い機能が付いている腕時計。しかしこれさえあれば登山をするとき、地図やコンパスは不要というわけにはいかないのでご注意を。それにしても遊び心をくすぐる商品『TREKMATE』である。
(W,Season/studio woofoo)
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