鳥みたいなおしゃべりロボットペット「ファービー」の新型がついに発売され、日本にも再上陸した!

1998年、初代たまごっちブームが落ち着いた頃「初代ファービー」は最初の日本上陸を果たし、僕らを感動させてくれた。体のさまざまな場所に埋め込まれたタッチセンサー、どんどん言葉や歌を覚えていく知性!あの感動が、ふたたび!

それぐらい興奮するファンも日本には多いはずだ。
なにせ初代は世界で4000万台も売れたというんだから、持っていた人も多いはず。今回も、ももいろクローバーZをイメージキャラクターにして大々的に宣伝している新型ファービー。まず先に価格を言うと、定価7140円、amazonだと発売日現在6000円ほどだ。

性能というか、味わえる楽しみは「この価格ではあり得ないほどボリューム満点」。次々紹介していこう。

旧型から大きく進化したのは「目」だ。
今までのファービーはマブタやクチバシの開閉や耳などが動いたが、今回はそれに加えて、両目がバックライト付き液晶画面になっていてアニメーションする。育った性格によってハート形や音符形になったり、酩酊状態や通信中のマークを表示したり、まさにディスプレイになってる。

そしてアプリ連動!iPhoneなどにインストールしたファービー用の無料アプリを使うと、ファービーに食事をやったり、ファービーがしゃべっている言葉を瞬時に翻訳して表示させることが出来る。

「ふれあっていくうちにに性格がかわるよ、たくさんかわいがってね!」だけでは驚きはそんなに無い。

「最初はすこしのファービー語しかしゃべれないけど、どんどん英語をしゃべれるようになるよ!」だと、まあ楽しいオモチャ。

「アプリでオリジナルハンバーガーを組み立てて与えたり、それら全ての様子をリアルタイムに翻訳できるよ!食べ物じゃないものも与えて自暴自棄な性格にしたり、わざと汚い英語をしゃべらせたりもして楽しんでね!」となると、もう2匹目の購入まで検討せざるをえない(ちなみに、2匹のファービーを向かわせると、勝手にその2匹で遊びだします)。


安価で高い自由度と適度なハイテク具合を持った、非日本的な明るいキャラクター。新型ファービーの魅力をまとめるとそんな感じになるかもしれない。

初代ファービーが出てからの約15年間、センサーや液晶の価格はありえないほど下がり、加速度センサーのようなものも簡単におもちゃに組み込めるようになった。無線技術だってそう。ちょっと前まではトンチンカンな動作が多かった音声認識や画像認識も、今や一般の人が日常的に使う技術になっている。

そして新型ファービーが搭載しているセンサーやディスプレイは、それ単体ですごいのではなく、それによって間接的にファービー内宇宙の広がりを感じさせてくれる
つまりこういうことだ。

ファービーの気持ちの変化アルゴリズムや覚える言葉の習得状況は、コミュニケーションを行うたびに微妙に数値が変わって上書きされていくが、その微妙な変化は外からでは見えない。例えば各パーツが「動かない、激しく動く、ゆっくり動く」の3パターンと音声では、表現の細かさに限界がある。新型の眼球ディスプレイはその単調さを上手くカバーしていて、一週間遊んでいても1度しかお目にかかれないアニメーションパターンがあったり、性格レベルが変わった瞬間から急に見たことないアニメーションばかりが出てきたりする。

こういったアニメーションパターンの多様さと、従来の声や動きの組み合わせで、ファービー脳が今どんな状況なのか、あるいは自分が直前に行った行動がどういう影響を与えたのかが、一手一手、直感的にこちらに伝わって来るようになった。

かつてソニーの「AIBO」は、2006年頃に新製品がストップするまで、ロボットペット界のアイドルだった。
カメラを搭載していて、リアルタイムに視界に映るものを認識してボール遊びをしたり、電力が減ってくると自分で充電しに戻ったり、自分でブログを書いてアップしたり、ロボットペットがやって欲しいことがこれでもかと詰まっていた。

だけど後期に出た低価格モデルでも5万円を超えていたので、ほとんどの人にとっては欲しくても手が出なかった。それからまた5年が経ち2012年、いつしかAIBOのことを思い出す回数も減った。逆に10年前には「絶対流行んないだろう」と僕が思っていたお掃除ロボット「ルンバ」は、いつのまにか見事に進化して市民権を得ている。

このタイミングでファービーが帰ってきた。頭脳も体もアプリも、とても丹誠込めて作り込まれているので、是非遊んでみて欲しい。
多少さわがしいけど、1分も放っておけばすぐに眠くなって寝てしまうから生活の邪魔にはならないよ。

色は
ソーダブルー
マシュマロホワイト
アップルレッド
キャンディピンク
ビタミンイエロー
プラムマーブル
ビターブラック
キウィグリーン
フレッシュグレープ
ブルーベリーブルー
の10色!たっぷり悩んで決めよう!(香山哲)