赤く色付いた紅葉を、プロレス風に表現するなら
「ぶはーっと赤い毒霧を吹き掛けたような見事な色!
もしくは、チョップを受けて赤く染まった胸板のように鮮やか!」
…という感じですね。
世にも奇妙な言い回しである。
――元井さんは「プロレス天気予報」を放送していると聞きましたが、「プロレス天気予報」って何ですか?
「正式には、『闘う天気予報』というコーナーのタイトルで、プロレス格闘技専門チャンネル『FIGHTING TV サムライ』の『速報!バトル☆メン』という番組で金曜日に放送しています。覆面のマスクをかぶって天気の予報をするんです。細かく言うとメキシコから来た“ミキティコ”っていう別の人格なんですけど(笑)。始めは技の名前などを駆使して予報をしていたんですが、2年もするとネタがつきてしまって…(苦笑)。悩んだあげく、マスクマンのマスクの名前とかけて予報をすることにしました。実は、マスクには天気にちなんだ名前が多いんです。太陽の仮面や、稲妻の仮面などがあることに気づいたので絵で描くようにしました。例えば、『全日本プロレス』のヒート選手のマスクの絵を描いて『熱中症に注意』と一言添えるという感じで」
他にも「みちのくプロレス方面(東北地方のこと)のお天気は…」と言ったり、「北都プロレス方面(北海道)の気温はカウント3(3℃)」とか「リングが凍って氷上デスマッチになっちゃうから気をつけて」などと言って、予報しているとのこと。
――「プロレス天気予報」の案は、前々から考えてらっしゃったんですか?
「私はとにかくプロレスが好きで、『いつか、プロレスのマスクをかぶって天気予報をしてみたい』と思ってたんです。プロレス好きだということを色々な人に話していたら、7~8年前にプロレスの専門チャンネルの担当者の方にお会いする機会がありまして、自分がいかにプロレスLOVEを持っているかということを、相手にひかれるぐらいの勢いで話したんです(笑)。その時は、お仕事にはつながらなかったけど、2年前にある番組で、私が天気予報をしているところを見ていただいたそうで、新しいキャスターを探してるからということでお声をかけていただいたんです。もう、嬉しくて嬉しくて」
――そもそも、プロレスを好きになったきっかけは?
「兄がいることもあって、『キン肉マン』を見て育ったんです。ちなみに、私の初恋の人はテリーマンです(笑)。中学の時に初めてテレビでプロレスを見て、『本当に戦ってる人達がいる!』と思ったのと同時に、マスクをつけて戦っているマスクマンに憧れるようになったんです。前は、マスクを付けていないテリーマンのファンだったのに(笑)。『キン肉マン』を見ていたので、マスクマンはマスクをはがされたら殺されてしまうと信じていて、獣神サンダーライガー選手とエル・サムライ選手がお互いにマスクをはがし合いながら戦っているのを見て『あの人たち、殺されちゃうんじゃないか…』と心配しながら見ていました(笑)。大学を卒業してからは、会場に足を運ぶようになって、気づいたらメキシコに一人で観に行くほどになってました」
――メキシコに!?
「メキシコは、マスクマンの本場なんです。カラフルなマスクがとても綺麗で、会場の外ではマスクを売っているお店が並んでいて、大量に買って帰りました。マスクに関するグッズは50点以上はありますよ。大切に保管しています」
――日本とメキシコのプロレスの雰囲気の違いは?
「ルールが少し違いますね。
――会ってみたい選手は?
「九州プロレスの、台風選手です。覆面には台風みたいな渦巻きの模様があって、胸のあたりにはちゃんと“目”があります。身長は960ヘクトパスカルらしくて(笑)。すごく気になってます」
冒頭で、気象予報士の試験の合格率は非常に低いということを書いたが、元井さんはなぜ気象予報士になろうと思ったのだろうか?
「子どもの頃から台風レポーターに憧れてたんです。小学校の時は放送委員をしていて、いつかは放送に携わる仕事をしたいと思ってました」
その後、大学に入学してから気象予報士の資格があることを知り、「これだ!」と思った元井さんは1年間に渡って猛勉強。合格率5%の難関なのに、なんと2回目の試験で合格!その時はまだ20歳の時だったという。その後、縁もあって現在所属している「ウェザーマップ」に。森田正光さんがいらっしゃる会社だ。
――元井さんに個別でお天気相談をすると、「プロレス天気予報風」に答えてくれるサービス(※有料)があると聞きましたが…。
「そうなんです。
どんな内容かというと、例えばこういう感じだ。
(一例)
【ご相談内容】
○月○日の○○区方面のお天気をミキティコ風にお願いいたします。
【お答え】
Mさま
お問い合わせいただきありがとうございます。
観戦盛り上がりそうですね!
プロレス会場の天気予報はライフワークですので、とても嬉しいです!
今回はご要望いただきましたミキティコの代筆でプロレス予報をお届けします♪
**************************************
オーラ!アミーゴ!
闘うお天気相談グラシアス!!
(○○区の)お天気をプロレス技に例えると…
『ストーンコールドスタナー』!!
今週は晴れる日が続くけど、その後はドラマティックに天気が変わります!
○月○日は雨雲と風が暴れて男色ナイトメアなお天気!
○月○日はその時期にしてはちょこっとコールドな気温だけど、太陽の日差しがスタナーで降り注いで観戦日和になりそうです!!
それでは楽しいプロレスライフを!!アディオース!!
**************************************
その他、元井さんは「ももいろクローバー」のファンということもあって、「ももクロ」にちなんだ内容で答えることも可能。
もちろん、プロレスも「ももクロ」も関係なく、通常バージョンでお答えすることもできるので、旅行や野外ライブ等で、お天気が気になる時は、お気軽に相談してみてください…とのことなのでぜひ。
ちなみに、プロレス好きな元井さんの座右の銘は「天気がよければなんでも干せる!(猪木さんの口調で)」とのこと。
…もう、面白すぎて降参です(笑)。(やきそばかおる)
ウェザーマップ(元井さんが所属しています。お天気相談もこちらへ)
http://www.weathermap.co.jp/
ブログ「気象予報士・元井美貴の観天モッキー」
http://ameblo.jp/motoimiki/
「ぶはーっと赤い毒霧を吹き掛けたような見事な色!
もしくは、チョップを受けて赤く染まった胸板のように鮮やか!」
…という感じですね。
世にも奇妙な言い回しである。
発言の主は、「超」がつくほどのプロレス好きで、プロレスファンの間で人気の気象予報士、元井美貴さん。合格率5%という難関の気象予報士の資格を20歳の時に取得。資格を取得した頃から、プロレスと天気予報の要素をコラボさせた「プロレス天気予報」をしてみたいと思っていて、ついにプロレスの番組でその念願が叶ったという。マルチな才能で、天気予報に革命を起こそうとしている元井さんにお話を伺った。
――元井さんは「プロレス天気予報」を放送していると聞きましたが、「プロレス天気予報」って何ですか?
「正式には、『闘う天気予報』というコーナーのタイトルで、プロレス格闘技専門チャンネル『FIGHTING TV サムライ』の『速報!バトル☆メン』という番組で金曜日に放送しています。覆面のマスクをかぶって天気の予報をするんです。細かく言うとメキシコから来た“ミキティコ”っていう別の人格なんですけど(笑)。始めは技の名前などを駆使して予報をしていたんですが、2年もするとネタがつきてしまって…(苦笑)。悩んだあげく、マスクマンのマスクの名前とかけて予報をすることにしました。実は、マスクには天気にちなんだ名前が多いんです。太陽の仮面や、稲妻の仮面などがあることに気づいたので絵で描くようにしました。例えば、『全日本プロレス』のヒート選手のマスクの絵を描いて『熱中症に注意』と一言添えるという感じで」
他にも「みちのくプロレス方面(東北地方のこと)のお天気は…」と言ったり、「北都プロレス方面(北海道)の気温はカウント3(3℃)」とか「リングが凍って氷上デスマッチになっちゃうから気をつけて」などと言って、予報しているとのこと。
――「プロレス天気予報」の案は、前々から考えてらっしゃったんですか?
「私はとにかくプロレスが好きで、『いつか、プロレスのマスクをかぶって天気予報をしてみたい』と思ってたんです。プロレス好きだということを色々な人に話していたら、7~8年前にプロレスの専門チャンネルの担当者の方にお会いする機会がありまして、自分がいかにプロレスLOVEを持っているかということを、相手にひかれるぐらいの勢いで話したんです(笑)。その時は、お仕事にはつながらなかったけど、2年前にある番組で、私が天気予報をしているところを見ていただいたそうで、新しいキャスターを探してるからということでお声をかけていただいたんです。もう、嬉しくて嬉しくて」
――そもそも、プロレスを好きになったきっかけは?
「兄がいることもあって、『キン肉マン』を見て育ったんです。ちなみに、私の初恋の人はテリーマンです(笑)。中学の時に初めてテレビでプロレスを見て、『本当に戦ってる人達がいる!』と思ったのと同時に、マスクをつけて戦っているマスクマンに憧れるようになったんです。前は、マスクを付けていないテリーマンのファンだったのに(笑)。『キン肉マン』を見ていたので、マスクマンはマスクをはがされたら殺されてしまうと信じていて、獣神サンダーライガー選手とエル・サムライ選手がお互いにマスクをはがし合いながら戦っているのを見て『あの人たち、殺されちゃうんじゃないか…』と心配しながら見ていました(笑)。大学を卒業してからは、会場に足を運ぶようになって、気づいたらメキシコに一人で観に行くほどになってました」
――メキシコに!?
「メキシコは、マスクマンの本場なんです。カラフルなマスクがとても綺麗で、会場の外ではマスクを売っているお店が並んでいて、大量に買って帰りました。マスクに関するグッズは50点以上はありますよ。大切に保管しています」
――日本とメキシコのプロレスの雰囲気の違いは?
「ルールが少し違いますね。
メキシコのプロレス会場には、観客席の最前列に柵がないんですよ。だから、選手がお客さんにつっこんできちゃうんです。会場全体は、みんながヒーローを応援していて、私にとっても夢の世界という感じですね」
――会ってみたい選手は?
「九州プロレスの、台風選手です。覆面には台風みたいな渦巻きの模様があって、胸のあたりにはちゃんと“目”があります。身長は960ヘクトパスカルらしくて(笑)。すごく気になってます」
冒頭で、気象予報士の試験の合格率は非常に低いということを書いたが、元井さんはなぜ気象予報士になろうと思ったのだろうか?
「子どもの頃から台風レポーターに憧れてたんです。小学校の時は放送委員をしていて、いつかは放送に携わる仕事をしたいと思ってました」
その後、大学に入学してから気象予報士の資格があることを知り、「これだ!」と思った元井さんは1年間に渡って猛勉強。合格率5%の難関なのに、なんと2回目の試験で合格!その時はまだ20歳の時だったという。その後、縁もあって現在所属している「ウェザーマップ」に。森田正光さんがいらっしゃる会社だ。
――元井さんに個別でお天気相談をすると、「プロレス天気予報風」に答えてくれるサービス(※有料)があると聞きましたが…。
「そうなんです。
『ウェザーマップ』のサイトから申し込んでいただいて、『プロレス風に』とリクエストしていただければ、『プロレス天気予報風』にお答えします。実際にテレビで『闘う天気予報』を見てくださった方からの依頼もよくいただいてます」
どんな内容かというと、例えばこういう感じだ。
(一例)
【ご相談内容】
○月○日の○○区方面のお天気をミキティコ風にお願いいたします。
【お答え】
Mさま
お問い合わせいただきありがとうございます。
観戦盛り上がりそうですね!
プロレス会場の天気予報はライフワークですので、とても嬉しいです!
今回はご要望いただきましたミキティコの代筆でプロレス予報をお届けします♪
**************************************
オーラ!アミーゴ!
闘うお天気相談グラシアス!!
(○○区の)お天気をプロレス技に例えると…
『ストーンコールドスタナー』!!
今週は晴れる日が続くけど、その後はドラマティックに天気が変わります!
○月○日は雨雲と風が暴れて男色ナイトメアなお天気!
○月○日はその時期にしてはちょこっとコールドな気温だけど、太陽の日差しがスタナーで降り注いで観戦日和になりそうです!!
それでは楽しいプロレスライフを!!アディオース!!
**************************************
その他、元井さんは「ももいろクローバー」のファンということもあって、「ももクロ」にちなんだ内容で答えることも可能。
もちろん、プロレスも「ももクロ」も関係なく、通常バージョンでお答えすることもできるので、旅行や野外ライブ等で、お天気が気になる時は、お気軽に相談してみてください…とのことなのでぜひ。
ちなみに、プロレス好きな元井さんの座右の銘は「天気がよければなんでも干せる!(猪木さんの口調で)」とのこと。
…もう、面白すぎて降参です(笑)。(やきそばかおる)
ウェザーマップ(元井さんが所属しています。お天気相談もこちらへ)
http://www.weathermap.co.jp/
ブログ「気象予報士・元井美貴の観天モッキー」
http://ameblo.jp/motoimiki/
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