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「日本の小説は海外で相手にされてない」清涼院流水の小説英訳プロジェクト「The BBB」

       
2012年、アメリカのミステリー界でもっとも権威があるエドガー賞に、東野圭吾の『容疑者Xの献身』がノミネートされた。実はこの賞、2004年も桐野夏生の『OUT』も名前が挙がっている。どちらも受賞は逃したものの、「なーんだ、日本のミステリ、スゴイんじゃん?」などとウキウキしていた。
そのウキウキを全否定するミステリ作家がいる。
「日本の小説は、海外では通用しないんですよ!」
「ド ン !」と付けたいくらいの台詞を言ったのは、清涼院流水だ。
流水といえば、『コズミック』でメフィスト賞を受賞し、現役大学生で華麗にデビュー。「1200個の密室で1200人が死ぬ」という凄まじい筋書きで、ミステリ界の話題をあらゆる意味でさらっていった。西尾維新や舞城王太郎も流水に大きな影響を受けている。流水は自らの書く話を「小説」ではなく「大説」と称するくらいで、スケールの大きさは日本の推理作家の中でもぶっちぎりだ。
流水は「前代未聞」「一番」「初めて」という言葉が大好きなんじゃないだろうか。一時期は講談社ノベルスの最厚が『カーニバル・デイ』、最薄が『秘密屋 赤』と、どちらも流水。講談社BOXの大河ノベル(十二ヶ月連続刊行)も、西尾維新とともに唯一成し遂げた作家だ。

そんな流水が、また新しく始めたことがある。「The BBB」(以下、BBB)。Breakthrough Bandwagon Booksの略で、意味は「時代の閉塞感を一点突破する先頭集団を志す本たち」

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