「そうですね。人々の赤裸々な気持ちを漫画にしているという感じですかね?」
ちなみに、小山さんが影響を受けた漫画は、『ファミコン通信』に連載されていた桜玉吉先生の「しあわせのかたち」(1986~1994連載)だそうだ。
「覚えている人がいたら嬉しいですけど」
――漫画の内容はどういうふうに考えていますか?
「普段、何かを思いついた時や、クスッと笑ったことがあった時などにメモしておきます。その中に『まずはこのシーンを描きたい』というものが浮かんできて、そのシーンさえあればオチが浮かぶようになります」
――ひょっとして、小山さんは漫画を描くのが速い?
「めっちゃ速いです」
おお!
絵を描くのが速いなんて、うらやましいではないか。
小山さんの絵は、ある意味、非常にシンプルだけど味があって、読んでいても、テンポが良い。
●奥さまの機嫌について
実は、小山さんにお会いするまでは、ブログの一部の内容からして、「ひょっとして凶暴な方なのではないか」と思ってドキドキしていたが、むしろその真反対。非常に柔らかい雰囲気の方なのであった。そんな小山さんご自身について迫ってみた。
小山さんは、元々、絵を描くことが大好きで、絵の専門学校に通っていたという。その後、印刷会社で働きつつ、仕事の合間に四コマ漫画を描いてはブログにアップするという生活が続いていた。
「あまり大きい声では言えないんですけど、働きながらも『自分はこの仕事に向いてないんじゃないか』って思ってたんです(苦笑)。やっぱり、絵とデザインは違ってて、『デザインの仕事って、難しいな~』って思ってました」