――やすみんさんは、こじらせている女性の皆さんをどう思います?
「よく『どうせ、男なんか私に寄ってこないんじゃないか』って決め付けてる人がいるけど、『じゃあ、そもそも、男が寄ってくるようになるために努力をしてるの?』って言いたくなるの。男って、女性の体を見た時に、たとえ太っていようが、『この肌、綺麗だから抱いてみたい』って思うんです。だから、せめて、肌は綺麗にするようにするとか、月に1度はトリートメントに通ってみるとか、イケメンの整体師に体の歪みを直してもらって、痩せやすい体作りをするとか、“道”」っていくらでもあるんです」
といっても、自分では怠けがちになりやすいので、指摘してくれる人がいるといいという。
「私の場合、“OLの隣のお姉さんにような存在になりたい”と思ってるから、例えば友達で気になる人がいたら、『まずは自分の顔を丁寧に洗ったら?』って、愛情をこめて厳しく言います。そのかわり、次に会った時に綺麗になっていたら『肌が綺麗になったんじゃない?』って褒めるの。そこのアメとムチが大事なんです。怒るけど、改善されてたら絶対に褒める」
●目指すは、アナコンダ女子!
「あと、こじらせ女子の皆さんは、これから、アナコンダ女子を目指すといいの」
――アナコンダ女子!?
「アナコンダって、ある意味、すっごく肉食なんです。自分の体の何百倍もの大きさの馬とかカバだって飲み込んじゃうの。大きい個体だと全長17mを超えるものもいて、まずは胃まで押し込んで、栄養を吸収するために1ヶ月半ほどかけて、胃酸等で溶かしていくんです」
――相手が馬やカバだと、アナコンダの方がやられてしまう可能性が高いのに、アナコンダも必死ですね!
「そうなの。アナコンダだって、生きていかなきゃいけないからね。だから、大きな獲物にも果敢に向かっていくんです」
アナコンダは顎が外れるようになっているため、多少の大きな物にもかぶりつくことができるほか、相手が動けないように相手の体にグルグルと巻きついて、ギューッと締めてから血の流れを止めた後で捕食するなど、文字を読んでいるだけでも恐ろしくなってくるほどすごいのだ!
「だから、みんなアナコンダ女子になったらいいのよ。
さらに、アナコンダ女子になるための具体的なアドバイスが…。
「そもそも、女には女の武器がたくさんあるんです。もしも、自分が地味だと思うんだったら、ちょっと胸元を開けてみて。たとえ、男性がその女性のことを特に美人だとは思ってなくても、胸元が開いてたら気になるものなんです。こじらせ女子の皆さんでそういう気の遣い方をやったことがない人は、ぜひやってみるべき。アナコンダだって頑張ってるんだから、みんなも頑張って!」
…明日からは、街中がアナコンダ女子だらけになるかもしれない!
――それにしても、アナコンダの動画の話になってから、私はビックリしっぱなしなのですが、そもそも、なぜアナコンダの動画を見ようと思ったのですか?
「クリオネの捕食の仕方について話していて、クリオネって可愛いけど、掴んだ獲物の栄養をどんどん吸い取っていくんです。それがきっかけで、色々な生き物の捕食の仕方が気になるようになって、気づいたらアナコンダの画像にハマってしまって…」
ちなみに、やすみんさんは、アナコンダがいろんな獲物を食べている動画にハマって以来、お風呂で半身浴をしながら、アイフォンを片手に1時間半でも2時間でも入って見ているそうだ。ひょえ~~!
「早速、私のまわりの友達にも、アナコンダの動画のことを教えたんです。そしたら、みんなも見てくれるようになりましたよ」
ひょっとすると、アナタの知っているあの人も、夜な夜なアナコンダの動画を見ているかもしれない…。
ところで、今度はうまくいっている人の話を。
――やすみんさんから見て、うまくいっていると思う人の共通点ってありますか?
「やっぱり、行動力のある人!行動すると何か発見があるので、例えば旅行に行くのもいいし、近所のお店に行くのもいいし、とにかく行動すること。店員さんだったら、陰口を言われることはないし、『ありがとうございます』とか『またいらしてください』とか言われるから気持ちよくなれますよね」
行動することで、自分にとって気持ち良い場所を見つけることができるので、一石二鳥なのだそうだ。
「あとは、コミュニケーション能力ね。人と話していくと、相手に興味が湧いてくるの。すると、会話の中に新しい発見が生まれます。それがすごく大事なんです」
●超ストイック!やすみんのルール
――やすみんさん自身の決め事はありますか?
「人に会う時は、毎回、洋服やメイクなどの雰囲気を変えるようにしています。よく『今日はまた雰囲気が違いますね』って言われますけど、前回はパンツ姿だったら、今日お会いする時はミニスカート…といった感じで変えてますよ。だから、前回にお会いした時の格好を、覚えておくんです」
――それって、大変じゃないですか?
「大変そうに見えるかもしませんが、私にとっては趣味なんです。苦労だとは思っていません。むしろ、女の子に生まれたのに、いつも同じような服を着てるとか、人に会わずに精神的にひきこもってるなんて、もったいない!」
さらに、やすみんさんによると、今は、みんなが同じような店で買った服を着ていたり、似たような髪型をしていたりして、アイデンティティが薄れているからこそ、好きなことをやることで、個性が出しやすい時代になっているという。
「リア充に対して愚痴を言ってるヒマがあったら、貴方が主役になればいいんです!こじらせ女子を卒業して、自分がお手本になるぐらいじゃないと!」
そのほか、こじらせ女子を卒業するためにできることを教えてもらった。
●「いいなぁーー」禁止!
口癖にも、言わない方が良い言葉があるという。それは「いいなぁーー」という一言。人をうらやましく思った時に言ってしまいがちだが…。
「例えば、『私、来週、ハワイに行くんだー』と言った時に『いいなー』って言う人がいるけど、『じゃあ、アナタも行けばいいじゃない』と思うの。もちろん、お仕事が忙しくて行かれないという理由はあるかもしれないけど、こういう時は『ステキ!』って言ってみるとか、共感を表す返しをした方がいいです。その方が印象も良いし」
●お世辞と思っても感謝すること
常にスネている人の中には、何を褒められても、お世辞だと捉えてしまう人もいるが、そういう人に対して…
「お世辞だと思っても、『ありがとう』っていう思いが必要なの。そもそも、相手が言ったことに対して『お世辞で言ってる』と決めつけちゃうこと自体が失礼なのよ」
●やすみん流・おにゅースタイルの条件(『おにゅーのオンナ道』より抜粋)
では最後に、やすみんが築き上げてきた、「おにゅースタイル」の条件を公開。「おにゅースタイル」とは、やすみんがいつも生活の中で心がけているスタイルのこと。
やすみん「あなたにあてはまる『おにゅースタイルの条件』はいくつあるでしょう?」
1:ルールにとらわれない
「ルールを決めたとしても、とらわれ過ぎて抜け出せなくなる人生だと困ります。ルールを決めたとしても、常にそれを見直すことも大切」
2:柔軟性を大事にして
「何でもかんでも自分が作り上げた固定観念で物事を判断するのはやめましょう。いつもそれが正しいとは限らないですよ」
3:常にチャレンジしてみる
「『あれは駄目』『それは無理』『私には似合わない』『もう歳だから』など、それ以上前に進まないフレーズはNG。チャレンジすれば、もしかしたら人生を変えてしまうことだってあるかもしれないのだから」
4:アレンジ上手になる
「いつもワンパターンな人生になっていませんか?それも否定はしませんが、そこに何か加えてアレンジするだけで視野が広がりますよ」
5:人のことを気にする前にまずは自分を磨け
「自分は自分、人は人、ということを常に意識しましょう。
6:おもてなしの精神を忘れない
「私は人をもてなすことが大好き。そこには『ありがとう』という感謝の気持ちがいつもあります。常におもてなしの精神を忘れないこと。それを続けていけば、人から愛され、親しみをもってもらえるでしょう」
7:さよならネガティブ思考
「口を開けばネガティブな言葉が出る人がいます。そんな時は常にポジティブな言葉で返してあげましょう。ネガティブになりやすい人をポジティブな方向へ導いてあげる。そして、ポジティブ思考になる癖をつけてあげます」
最後に、やすみんさん曰く「日本人の女性は男性に対して言いたいことを言わずに、ためこむ傾向があるから、言いたいことは言っちゃいなさい!」ということだ。まぁ、言える相手の男性がいるだけでも、こじらせ女子からするとリア充なのかもしれないけど…。(取材・文/やきそばかおる)
※やすみんの「おにゅーな生き方」について、もっと詳しく知りたい方は、こちらの本で。
●『おにゅーのオンナ道』(やすみん著:飛鳥新社)好評発売中
やすみん「『やすみんって、いっつもハッピーだね』って言われるけど、ネガティブなことを言わず、楽しい生活をおくるためのヒントがたっくさん詰まってます!」
※親友 山田優さんが語る、やすみんの魅力も収録!
●やすみんのブログ
http://ameblo.jp/yasumi-yasmine/
やすみんプロフィール
1974年5月6日、福岡県生まれ。高校卒業後、上京。六本木にある老舗のバーで働く。性転換手術を受けた後、25歳の時にニューヨークへ留学。30歳で帰国、その後戸籍上の性別を女性に変更した。
現在はアクセサリーなど、ファッションをはじめとする様々な商品をプロデュースし、通販番組でファッションコメンテーターも務めている。(『おにゅーのオンナ道』より)