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リアルな“生き物の美しさ”を表現する、蝋人形師の仕事術

その仕事をきっかけに、本格的に蝋人形作りのキャリアをスタート。しばらくは主に二郎さんが企画、松崎さんが制作を担当していたが、二郎さんは制作活動を辞めて世界各地を放浪したのち、パリで画廊を経営。現在はタイと日本を行き来しながらおもしろおかしく暮らしているそうだ。松崎さんは1984年に独立して「蝋プロ」を設立。現在、蝋人形師を名乗って国内で仕事をしているのは松崎さんのみだという。

蝋人形の制作工程は、存命の人物であれば直接顔型を取ったり写真を撮り、それをもとに粘土の原型をおこしていく。この原型で型を作り、そこに色の付いた蝋を流し込むのだが、一色の蝋で作ってあとから着色するのではなく、耳や口などは何度か色の違う蝋を重ねて流し込むことで自然な肌合いを表現するのだそうだ。よく見かける、のっぺりとした蝋人形と松崎さんの人形の違いはここにある。それから細部を掘り込み、髪の毛などや産毛などを植え付けていく。

歴史上の人物を作る場合は、写真をなるべくたくさん集めるという。誰もがよく知る時代のものはもちろん、子供時代のものも用意して、そのイメージを統合する。さらに著書などの文献を読みこなしていく。

「制作期間は一体につき半年くらい。半年間ずっと写真を見て、本を読んでいるうちに、そいつが表現しようとしていたものがだんだんわかってくるというか、そいつの思考が自分にも乗り移って来るというか。しゃべり方まで、なんとなくそのイメージになってくるんだよ。最近太宰治を作ったんだけど、太宰なら、写真撮られるときにはやたらカッコつけてるけど、他人からどう見られるかということをすごく気にしている人間。自分を絶えず情けないと思っていて、そこから逃れるために女性と自殺未遂をしたりして、でもその恋愛にものめり込めずに、情けない自分を毎日見つめながらいい加減に暮らしていた。だから私も、今はいい加減に暮らしているよ」

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2013年5月22日のコネタ記事

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