雨の日にイヌに散歩をせがまれると憂鬱である。気持ちは分かるのだが、雨にずぶ濡れになったイヌの姿はあまり格好いいものではないし、かわいそうに思える。
仕方ないので合羽を着せていくのだが、フードが途中で脱げてしまったりとあまり効果がない。どうにかならないものか。

そこで、『わんちゃん傘♪ドッグ・アンブレラ』(白箱)という英国で評判の商品が目に入った。雨の日でも濡れずに散歩に行けるイヌ専用傘。傘の柄がふつうの傘とは反対側に付いており、イヌの上から被せるようにして使う。傘の内部に首輪に繋げるフックがあり、傘の柄をもつだけでイヌをリードできる。また、透明仕様で、飼い主からイヌの動きが見えるので、うんちを取るときなどに便利だ。

「英国で大ヒット中!」とあるが、そのおもな理由について、おもしろ雑貨販売の白箱に聞いてみた。
「紳士の国といわれている英国では、イヌは単なる動物(ペット)ではなく、家族の一員として、その権利(犬格とでもいいましょうか)が重んじられています。なので、やはりそういった文化が“大事な家族(イヌ)が雨の中濡れないように”という意識を生み、それが購入動機となり、大ヒットに繋がったと考えられます」
うーん、日本同様に英国もイヌをとても可愛がっているのだなぁ。

従来品にない製品の特徴は?
「傘を真逆にしたようなユニークなデザイン。また、傘とハーネスをつなぐことができることも特徴です」
「ハーネスの動きにあわせて傘も動くので、イヌが傘からはみ出して雨に濡れてしまうことが少ないです」
「傘の柄の部分が綱のような働きをするため、綱を別途持ち歩く必要がありません」
なるほど、綱の代わりをする傘であることが、便利さを一層増しているわけだ。


なお、注意が必要なのは現在のところ、小型犬用だけということ。それを知らないで購入するとまったく役に立たない可能性がある。ちなみに我が家のイヌはチワワなので十分対応可能だ。イヌの散歩に飼い主とイヌがそれぞれ傘をさして歩く姿を想像するとなんとなく微笑ましい感じがする。

これで雨の日も楽しく散歩できそうである。
(羽石竜示)
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