ついに、佐川男子のガチャが出た! 佐川男子といえば、「おうちに来てくれる、身近な王子さま」として人気で、中には佐川男子が荷物を届けに来た際には、大急ぎで勝負服に着替えてから、“王子さま”をお出迎えするマダムもいらっしゃるらしい。(←ホントにいらっしゃるそうだ)。


今回は佐川男子のシチュエーション萌えグッズ(佐川男子ガチャ)を手がけた『株式会社タカラトミーアーツ』ガチャ・キャンディ事業本部企画部 ガチャ企画1課係長(←楽しそうな肩書き)の加藤しずえさんにお話を伺った。

6月某日。
『タカラトミーアーツ』本社にお邪魔して、受付を済ませた頃、廊下の向こうからものすごく威勢の良い声が近づいてきた…
 
加藤さん「どーもー。加藤でーす。よろしくお願いしまーーす!」
筆者「おお~!よろしくお願いします」

――加藤さんから見て、「佐川男子」の魅力ってなんでしょう?

加藤さん「はつらつと真面目に汗をかく仕事をしていて、なおかつ、『佐川男子』の写真集(飛鳥新社)に掲載されてる方がみんなイケメンっていうところが良いですね。街で縞シャツを見かけると『うわ!見っけた!』って感じがあって。
『佐川男子』が町を走っているところを見かけると、萌えちゃって抱きつきたくなる衝動には駆られます(笑)。うちの母親も来てくれるドライバーさんがちょっとかわいいからか、ある時に髪を二つに結びだしてコーヒーを用意して待ってたりしたほどで…」

「佐川男子」のファンは30~40代前後の女性が多いという。そこで、オフィスで使えるデスク周りの癒しグッズをテーマに開発したとのこと。

――どの佐川男子も表情が『王子様』っぽいですね。
(写真も見られます。PCで『エキサイトニュースBit』をご覧の方は、下の方の参考写真参照)

加藤さん「イケメンじゃないと意味がないので、フィギュアのお顔は、人気漫画家の菜々子さんに依頼しました。
爽やか感全開です!」

・ここで「佐川男子 シチュ萌えグッズ」 開発者の加藤さんのダメ押しつき解説。

●休憩中のあなたに、男らしさで癒します『レリーフマグネット』
マッチョ系の佐川男子スマイル。腕相撲なら誰にも負けなさそうな、ご自慢の腕の筋肉(佐川筋)を惜しげもなく披露。しかも、佐川筋の部分が立体的なので、輪ゴムもかけられる!

加藤さん「殺風景だった給湯室の冷蔵庫に付ければ、笑顔の花が…」

●お仕事中のあなたを優しく見守ります『デスクトップマスコット』
オトウト系の佐川男子スマイル。デスクトップPCのモニターの縁に置けば、疲れたアナタのココロを佐川男子の笑顔が優しく癒してくれる!

加藤さん「ソリの合わない上司に怒られた時にも、デスクトップを見上げれば王子が優しく微笑んでいるので、ホッとします。ちなみに制服は、雨天や冬場の厳しい環境でも、王子の活躍を優しくサポートするブルゾンスタイル」

●お仕事中のあなたを優しくサポートする『小物ケース』
キラースマイル系の佐川男子スマイル。
文字通り、クリップやミニ付箋紙などの小物を入れることができる。

加藤さん「ちらかりがちなアナタのデスクの小物を、少しでも綺麗に整理できるよう、笑顔でお助けします」

●お仕事中のあなたを紳士に気づかいます『印鑑ケース』
ハニカミ系の佐川男子スマイル。荷物を置いて、こちらを振り向いた状態で「お荷物、ここでいいですか?」とハニカミながら言っている姿をフィギュアに。

加藤さん「セクシーなハーフパンツスタイルに、ふくらはぎ&足首を大胆露出しました。振り返って斜め上の目で見られたら、グッときますよ!」

●エリート佐川男子なので、ポーズはイチバン決まってます!『はこぶくん』
会社公認のエリート佐川男子。すっきりした四角い顔立ちに色白の肌、黒目がちな瞳…イベントに引っ張りだこの「はこぶくん」。


加藤さん「テトラポットに足をかけた渾身のカッコいいポーズです!」

――『はこぶくん』も爽やかですね!
加藤さん「そうなんです。ちなみに、『はこぶくん』以外は、実際の佐川男子をモチーフにしています」

――モチーフにした人がいるんですか!!
加藤さん「『佐川男子』の本にモデルとして出ている、本物の佐川男子の皆さんです。『デスクトップマグネット』は、微笑みかけてくれているので、一番甘いお顔のSさん。 『レリーフマグネット』で『佐川筋』を見せてるのは、吉川晃司さん似のKさん。『印鑑ケース』は膝まづいて振り返っているんですが、なんとなく弟っぽい雰囲気のOさん。『小物ケース』のお顔はHさんで、バランス出すためにわざと髪型を長くしてあります。
書籍を見ながらフィギュアのモデルになったドライバーさんを探してみるっていう楽しみもありますよ!」

――なるほど。おそらく今ごろ、全国に住んでいる佐川男子ファンの女性の皆さんが、ものすごい勢いで、大きくうなずいていると思います。

加藤さん「ちなみに、佐川急便は、もみあげが長いとNGだそうで、佐川倫理に則って作りました。実は、制作するにあたって佐川男子の気持ちを知っておきたいと思い、研修を覗かせていただいたんですよ。基本的な発声や荷物の受け渡しなど見させてもらって、精神を注入してつくりたいなぁと思い、お邪魔させていただきました。開発する時は、清く、正しく、礼儀正しく、力持ちっていうのを心に叩き込みながら考えてました」

なんだか、佐川男子ファンが聞いたら、「うらやましい~」と言い出しそうな話ではないか。
それに、かれこれ2時間に渡ってお話を聞いているのだが、加藤さんはものすごく嬉しそうに喋っている。
そんな加藤さんは、一体どういう人物なのだろうか?

『株式会社タカラトミーアーツ』で7年間に渡って、ガチャの商品の開発を手がけてらっしゃるという加藤さん。生み出したガチャの種類は多岐に渡り、ディズニーグッズにまつわるガチャガチャから、バカリズムの『トツギーノ』のガチャ、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』のガチャ、ブラックマヨネーズ・小杉さんのガチャ、『戦国鍋TV』のガチャ、『消臭力』のミゲルくんのガチャ、地獄のミサワ先生の『女に惚れさす名言集』のガチャなどなど。(書いたのはほんの一部)

加藤さん「『女に惚れさす名言集』のガチャガチャは、全1種+6シークレットっていうほとんど商品を隠したガチャを販売してました(笑)。地獄のミサワ先生と色々とガチャの案を考えてて…」

――ブラックマヨネーズの小杉さんのガチャって?
加藤さん「『ブラックマヨネーズ小杉伝統芸能ヅラ踊りストラップ』ですね!ズラが取れるんです。かぶるとレゲエ風の髪型とか、女子高生のおさげとかになるっていう」

――加藤さんは、周りからどういう人って言われます?
加藤さん「けっこうひねくれてるんで、孤立してます」

――あら…。
加藤さん「私はそんなつもりはないんですけど、根っからのお笑い好きで、偏屈な空気を出しているので、あんまり話しかけてくる人がいなかったりします…」

――そうなんですか…。10代の頃はどうでした?
加藤さん「バナナマンの日村さんが大好きで、美大に通ってた頃はずっとあの髪型をしてました。日村さんはタップダンスがすごく上手なんですけど、私も日村さんに触発されて20代の頃はずっとやってました。大学の頃はだるまをいっぱい作りました。あの時期だるまにハマってたんですよね。表情も大きさも様々なだるまを、スチレンボードと石膏で作りました!」

う~~ん…

加藤さんが、面白い商品をザクザクと開発し続けているのというのも分かる気がする。
なんだか分からないが、勇気が湧いてきた。
いや、取材中なのに「勇気が湧いてきた」なんて、心の中で思ってる場合ではないが…。(取材・文/やきそばかおる)


『佐川男子 シチュ萌えグッズ』(株式会社タカラートミーアーツ)
・2013年6月下旬発売
・1回200円(税込)

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