長く人生を歩んでいると、様々な選択肢に出会う。友人関係、恋愛、仕事など内容は様々だが、いろいろと悩んだ結果、いいと思った選択肢を選んでいるようで、実は「傷つきたくない」「悲しい気もちになりたくない」ということを念頭に選択することが多いように思う。

でも、傷ついたり悲しい気持ちになることは、本当にいけないことなのだろうか。そうやって、楽なほうを選択したことによって、自分のこころは楽しい気もちになれるのだろうか。自分の中にあって感じることができるのに、目には見えない「こころ」とは、実にやっかいなのである。

でも、この「こころ」とやらを理解できていないと、人生の選択肢でブレることが非常に多いように思う。だから、世の中には「こころ」に焦点をあてた本がとても多く出版されているような気がする。そんな中、書店の児童向けコーナーで目にしたのが、『こころのふしぎ なぜ?どうして?』(高橋書店)だ。

大人向けのこころ本は数多くあれど、子供向けのこころ本はあまり見たことがないかも……と思い手に取って目次を読んでみると、「おまじないって、本当にかなうの?」「おばけは、どうしてこわいの?」「おこりっぽい人と、そうでない人がいるのはどうして?」「かみさまって、本当にいるの?」「どうしたら、せかいはへいわになるの?」など、自分が本当に理解できていないと、子供にわかりやすく説明できないような項目ばかり。

本書は、“なぜ?どうして?”の楽しく学べるシリーズのひとつとして出版されたが、過去の題材は科学や社会などであり、今回「こころ」に焦点をあてたのは、“なぜ?どうして?”ということで、出版元である高橋書店の谷さんにお伺いしてみた。