焼きたてのパンが大好きという人は少なくないだろう。ふっくら、あったかで食感が最高。
そのままかじりついても十分美味しかったりする。そんなあこがれの焼きたてパンを自宅で毎日食べられるようにしてくれるのがお馴染みのホームベーカリーで、誰でも簡単にパンが焼けそうなイメージが広まっているようだ。
だが、そのようなイメージを持つのは一度も使ったことがない人たちだろう。そこで、実際どのように失敗ケースが多いのか、ホームベーカリーメーカーに聞いてみることにした。

本格手作りパンを楽しめる実用的な16メニューを搭載した「ホームベーカリー YHB-M560」という製品を最近発売した山善によると、つぎのような失敗ケースが顕著だという。

1.パンが膨らまない
2.パンが膨らみすぎる
えっ!? これってパンにとっても基本的なことじゃないですか。
膨らまなかったり、膨らみ過ぎたりなんて、そんな現象がホームベーカリーを使って起こるとは意外。

それで、その失敗ケースの原因は。
1の原因
・イーストが古かったり、冷蔵庫で保存してない
・材料が古くなっている
・材料を正確に計っていない
・ミネラルウォーターを使った
・ナッツやドライフルーツを入れすぎた
など

2の原因
・水の量が多い
・室温に適した水温の水を使っていない
・材料を正確に計っていない
など
つまり、材料の取り扱い、分量が間違っているため、機械の設定が正しくても結果として、膨らまない、膨らみすぎが起こるのだそうだ。

結論として、
「当社ホームベーカリーでは、材料を正確に計り、順序どおりパンケースに投入し、室温に適した水温の水を使えば、どのメニューでも出来上がりが良く膨らみます。膨らみすぎるときは水の量を減らしてください」ということだ。

電気炊飯器でも、コメと水の分量を間違えればひどいことになるのは言うまでもない。
何でも機械まかせで、利用者が使い方に不勉強ならば、必ず失敗が起こるのだ。

おまけで、食欲の秋に向けて、おすすめの手作りパンメニューをいくつか教えてもらった。
・全粒粉パンを使った「サンドイッチ(フルーツやハムなど)」
・パン生地メニューで作った生地を使った「栗アンパン」
どれも美味しそうである。食べてみた〜い!

ホームベーカリー初心者のみなさん、またはこれからホームベーカリーを始めようと考えている方々、以上のような点を注意して美味しいパンをたくさん焼いてください。
(羽石竜示)