AKB48と言えば“会いに行けるアイドル”がキャッチフレーズだが、本当に会いに行けるのが凄い。何が凄いって、「握手会」なるイベントが凄い。
数時間にわたって立ちっぱなし、笑顔放ちっぱなし、神対応しっぱなし。そして、幾人ものファンの手を握っては見送っての繰り返し。さすが、国民的アイドルだ。

そして名古屋には、「手」ではなく「寿司」を握るアイドルがいるらしい。グループ名は「アイドル教室」。ファンからは“寿司ドル”と呼ばれているようで、「お寿司屋さんで会えるアイドル」を標榜しているとのこと。

というわけで、活動拠点はお寿司屋さんになる。名古屋市中区にある「寿司処五一(すしどころごいち)」にて公演を行ったり、はたまた接客したり、そんなアイドルだそう。

では、この“寿司ドル”が結成された理由を探ってみよう。同グループをプロデュースする、「寿司処五一」店主・梅村紀之氏に話を伺ってみた。
「実家の家業を継ぎつつ、好きな音楽も続けたいと思い、このような形態を思いつきました」(梅村氏)
過去に東京でシンガー・ソングライターとして活動していたものの、6年前に地元へ戻って来たという梅村氏。その後はプロデューサーとして、2008年にオーディションを開催。
結果、愛知、岐阜、三重の3県から約20人が集結した。自身の夢を、幸多き少女たちへ託した形になるわけだ。

そんな彼女ら、今までにどんな活動を行ってきたのだろう。
「寿司屋の4階にステージを作り、毎週日曜日に公演を行ってきました。また、ショッピングモールや地元のお祭でもパフォーマンスを披露しています」(梅村氏)

さて、わかりやすく「アイドル教室」の活動履歴を年表にまとめてみました。以下のような道のりを歩んで来ています。

2008年9月……オーディションにより、メンバーを集め活動スタート
2009年……「寿司処五一」の4階を改装、アイドル公演を始める
2012年9月……ファーストシングル「今はじまるストーリー」全国発売
2013年8月……セカンドシングル「僕は君に恋をした」全国発売。オリコン初登場42位
2013年12月……サードシングル「ハッピークリスマスーだだだ大丈vー」全国発売

「CDの売上枚数やライブ動員数は、新曲発表のたびに増えています。また、取材やお祭りなどライブの出演オファーも最近は多くなりました。リリースイベント等で地方に遠征しても、アイドル教室のことを知っている方が増えています」(梅村氏)
何しろ8月にリリースした2ndシングルはオリコンで初登場42位にランクインしているのだ。ここで、彼女らのモットーをご紹介しましょうか。寿司だけに「ただのネタでは終わらない」。


ところで、「お寿司屋さんで会えるアイドル」というキャッチフレーズが気になるな……。これ、本当ですか? 本当に、現役アイドルがバイトしているんですか!? しかも、お寿司屋さんで……。
「メンバーにもよりますが、平均で1人週3日程度は勤務しています。月曜と水曜は、必ずメンバーが接客をしています」(梅村氏)
マジですか!
「ただ約1名、お寿司を嫌いな子がいます……」(梅村氏)
マジすか!! 

さて、そろそろ公開いたしましょうかね。「アイドル教室」には、どんな女の子たちが揃っているのか。……というわけで、12月発売の3rdシングル「ハッピークリスマスーだだだ大丈vー」PVをご覧いただきましょう。
どうぞ!
……どうですか、愛らしい。元気ハツラツじゃないですか! ちなみに作曲は、梅村氏自身が担当しております。
「よくあるラブソングではなく、みんなで楽しく過ごすクリスマスをイメージした楽曲に仕上げました。今回は、セカンドシングル以上の売上記録を残したいと思っています」(梅村氏)

そして、「アイドル教室」のファン層について。お寿司を好きな女の子は多いが、彼女達も完全にあやかっている。
「30代の男性が多いですが、一方で女の子や家族連れなど、ファン層が幅広いこともアイドル教室ファンの特徴です」(梅村氏)
皆に愛される「お寿司」ばりに、「アイドル教室」の間口も広く解放されていた。


「手ではなく寿司を握ります」、「お寿司屋さんで会えるアイドル」、「ただのネタでは終わらない」と、その性格と特徴はフックだらけ。
名古屋発・要注目のアイドルユニットです。
(寺西ジャジューカ)