フーターズって何? と思う人がいるかもしれないが、1983年にフロリダ州で始まったレストランで、米国を中心に450店以上の店舗がある有名店だ。
同店の売りはなんと言っても、オレンジのショートパンツにタンクトップがトレードマークの「フーターズガール」。アメリカンチアリーダーをイメージしたホールスタッフだ。10年ほど前にアメリカで同店に行った時、こんなセクシーで元気な接客が海外にはあるんだ……と、ドキドキした。そしてパンケーキの上に生クリームで「チップちょうだい」と、ハートマークが描かれたことが衝撃的なアメリカの思い出となって私の記憶に刻まれている。といっても、もちろんそれは、チップ社会で生き抜くためのお姉さんの技だったようなので誤解のないように。
さて、大阪のフーターズガールも店に入るなり元気に迎えてくれる。大阪だからといって「毎度! 」という接客は当たり前だがない……。「Welcome to HOOTERS!!」と英語だ。本場アメリカからトレーナーがやってきて、ユニフォームの着方から姿勢、笑顔やダンスまでみっちりと教育された約15人のフーターズガールは、英語やダンス、運動が得意とあって、1時間に1度、YMCAなどの曲に合わせてダンスで盛り上げてくれる。
「テーブル担当制度やフロアスタッフの役割制度等、基本的にはアメリカのフーターズ基準の接客スタイルを導入しております」(佐藤さん)。
また、フーターズガールの世界一を決める「ミスフーターズ世界大会」が毎年行われ、日本のフーターズガールは、ヨーロッパやアジアなどアメリカ以外のフーターズガールと「インターナショナル部門」で競い合うという。
セクシーな衣装が取り上げられることもあるそうだが、元気で健康的な接客は女性客からも好評で来店者の3割は女性で女子会コースも人気だという。また、店内モニターでワールドカップなどのスポーツ観戦も楽しめるのでフーターズガールと元気に応援したい人はもってこい。
「フーターズガールの明るくて元気いっぱいな接客により、日常を忘れて元気になって帰っていただきたいと思います」(佐藤さん)。ちょっと疲れたとき、そうでないときも、本場アメリカの元気な接客で元気をもらう。同社は全国展開を視野に入れているというから、今後あなたの街にもフーターズガールが登場するかもしれない。
(山下敦子)