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22日から連続。トヨタ自動車全面協力ドラマ「LEADERS リーダーズ」の背景を読む

       
このほか、ドラマに出てくる東京帝国大学工学部教授の隈沢和志(市川右近)のモデルは、喜一郎から請われて東大教授からトヨタ入りした隈部一雄でまちがいないだろうし、ドラマ中の日本銀行総裁・財部登(中村橋之助)は、終戦直後の日銀総裁・一万田尚登を、財部の秘書の山梨良夫(香川照之)は、やはり終戦直後に日銀名古屋支店長を務め、経営危機に陥っていたトヨタに2億円の融資を決断した高梨壮夫をそれぞれモデルにしていると思われる。

豊田喜一郎の生涯を描いた映像作品としてはこれ以前にも、1980年に公開された「遥かなる走路」(佐藤純彌監督・新藤兼人脚本)がある。喜一郎の役を6代目市川染五郎(翌年に9代目松本幸四郎を襲名)が演じたこの映画は、木本正次の小説『夜明けへの挑戦』(1979年)を原作にしている。木本はやはり映画化された『黒部の太陽』をはじめ、産業界を舞台にした実録小説を数多く著した作家だ。

原作はあくまで喜一郎を主人公としているのに対し、映画では、彼の父で自動織機を発明して現在のトヨタグループの礎を築いた豊田佐吉(劇中では田村高廣が演じている)の生涯にもスポットを当て、父から子へモノづくりの精神が継承されるさまがより強調されている。

具体的にいえば、喜一郎は父・佐吉の「これからは自動車だ」との遺言を継ぐ形で自動車事業に進出したと伝えられる。『夜明けへの挑戦』にも、佐吉が、自分の受勲を祝う宴席で喜一郎に《子が親の事業を継ぐだけで飛躍を考えぬという馬鹿なことはない。お前は何か別の仕事を考えろ。自動車はどうか》

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2014年3月20日のレビュー記事

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