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没後20年「悪役」大統領ニクソンの功罪を検証する

       
たとえば劇中、ニクソンは、前々任のケネディの時代からホワイトハウスで飼われている犬を、「チェッカーズ」と勝手に呼んでいる。これは彼が昔、実際に飼っていた犬の名前からとったもの。1952年に共和党の副大統領候補に選出されるにあたり、政治資金疑惑が持ちあがった際、彼は自らの潔白を証明する演説で、家族とともにその飼い犬の名前をあげ、「チェッカーズ演説」とも呼ばれた。

映画にはまた、ニクソンを徹底した調査報道で追及したことで有名な、「ワシントン・ポスト」紙の記者、ボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインも登場する(劇中の2人の関係はどこかBLくさい)。彼らは、事件のカギを握る重要な情報を示してくれた人物を、相手の立場も名前も隠して“ディープ・スロート”と呼んだ。劇中ではその正体が、くだんの女子高生2人組だったものとして物語が展開する。

ディープ・スロートの正体については、長らくさまざまな憶測が飛び交っていた。しかし2005年、FBIの副長官だったマーク・フェルトが自ら名乗り出て、その謎は解明された。「大統領に気をつけろ!」公開の時点ではその正体はまだ不明だったおかげで、女子高生をその役に据えて物語をつくることもできたわけだが、いざ事実が判明してしまうと、想像の余地がなくなって、ちと味気なくはある。

さて、ウッドワードとバーンスタインは、ニクソンの疑惑を追及する過程を『大統領の陰謀』(1974年)という著作にまとめている。同作はピュリッツァー賞を得て、さらに1976年には

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2014年4月22日のレビュー記事

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