自分がイメージしていたような「本格的なステレオセットでレコードを聞く」という習慣が広まり始めたのは80年代になって以降で、それまでは多くの人が「みんなこいつ(ポータブル・レコード・プレイヤー)で聴いていた」というわけだ。
なかでも「40代以上の人なら記憶に残っているはず」という有名なものが、テントウ虫型のプレイヤー。羽のカバーがパカっと開くデザインが何とも愛らしい。

そのほか開いたフタがスピーカーになるタイプのものや、3インチのソノシートしか入らない小型のジュークボックス、逆にどデカく「これでポータブル?」とツッコみたくなるラジカセ型など、姿形や機能はプレイヤーによりさまざま。



どれもデザインを見ているだけで面白いし、各々のプレイヤーが置かれていた部屋や、持ち主の当時の暮らしを想像しても楽しい気分になってくる。
そして、00年代の製造中止後も高い人気を誇っている「COLUMBIA GP-3」などのプレイヤーで、実際にレコードを流して聞かせてもらうと……驚くほど音が違う!