ジャーサラダとは、ドレッシングとさまざまな野菜を層状に重ね入れ、密封できる瓶にギュッと詰めたサラダのこと。広口のガラス瓶のことを英語でジャーというのだ。

私自身、なんとなく興味はあったものの難しそうだと尻込みしていたところ、ジャーサラダのレシピ本『作りおきで毎日おいしい!N.Y.スタイルのジャーサラダレシピ』(世界文化社)の発売記念イベントが開催されると聞き、参加してみることに。著者であり料理研究家のりんひろこさんに、ジャーサラダの魅力や作り方のコツを聞いてきた。
りんさんによれば、ジャーサラダは、見た目も美しく、日持ちもする。さらに密閉瓶なので持ち運びもラクにできるなど、いいこと尽くめだという。
「サラダを持ち歩くというのが新しいですよね。密封するので日持ちもするため、たとえば週末に5種類作っておいて、毎日のお弁当にしたり、夕飯の一品にしても便利です。見た目がかわいいので、お持たせにしても喜ばれますよ。作り置きができるので人を招くときも事前に作っておけてバタバタしません」
容器はガラスの密閉瓶であれば何でもよいが、よく使われるのがアメリカの老舗ボール社のメイソンジャー。サイズもいろいろあり、240ml瓶なら女性の一人分、480mlの瓶なら2~3人分が目安だ。
イベントではレシピ実演もあったのだが、実際にみると作り方は想像以上にシンプルだった。
「一番下にドレッシング。そのすぐ上には、タマネギのような味の出る素材や豆のようにドレッシングを吸収しにくい素材をのせます。生で食べてもよいし、ドレッシングにつかってもいいような野菜はその上に。最後に、葉野菜やカリカリジャコのような食感を残したい素材をのせれば完成です」

ちなみにオクラやレンコン、プチトマトなど切り口がかわいらしい野菜は外から見えるように並べると、ぐっとオシャレに仕上がるそう。また、食べやすいよう小さめに切るのもポイントで、最後の葉物は上に少しはみ出るくらい多めに入れると空気に触れる部分が少なくなってよいそうだ。
今回発売された『作りおきで毎日おいしい!N.Y.スタイルのジャーサラダレシピ』には、りんさんが試行錯誤を重ねた厳選レシピ全72を掲載。ベースとなるドレッシングは、マヨネーズ、フレンチビネグレット、醤油、韓国風の4種類。同じドレッシングでも、野菜の味がなじむことで、まったく味が変わることもあるというからおもしろい。

見た目にも新鮮で、毎日のおかずからパーティ料理まで多彩に使えるジャーサラダ。ぜひ、一度試してみては?
(古屋江美子)