そこで、今回はマーリンズとはどういうチームであるかを紹介していきたい。

マーリンズはナ・リーグ東地区に所属しており、マイアミにあるマーリンズ・パークを本拠地にしている。このマーリンズ・パークには、変わった仕掛けがある。ホームラン時に電飾などで祝う仕掛けの左中間の巨大なオブジェ(通称"ホームラン・フィーチャー")とバックネットの下にある熱帯魚が入れられた大型水槽だ。

RED GROOMS, Home Run Sculpture, 2011-2012 Red Grooms
mlb.comより
さて、チームとしてはどんな特徴があるだろうか。
■特徴1 オーナーが"糞野郎"
マーリンズの特徴としてよく挙げられるのは、日本でいうとナベツネとでも言うべきか、オーナーがかなり悪名高いという点だ。悪名高いのには理由がある。彼は高額な選手を多く獲得しても、すぐに次々と放出してしまいファンの大きな失望を買う。しかもその一方で、「収益分配制度」という制度を悪用し、自身の私腹を肥やすといういわくつきの人物だ。そんな彼の影響か、ファン離れが進んで観客動員数はワースト2位となっている。
■特徴2 今年は本気?
そんな私腹を肥やすことを考え、金を使いたがらないオーナーであるが、今年は違うのではないかとの見方もできる。というもの、右翼手のレギュラーで昨年HR王を獲得したスタントンと、北米プロスポーツ史上最高額なる総額3億2500万ドルで13年もの長期契約を結んだからだ。過去4年は5チーム中の4位以下に終わったマーリンズだが、スタントン以外にも適材適所に良い補強をしたこともあり、今年はプレーオフ進出も十分に狙える立ち位置だ。